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小さな喫茶店の詩1 「旅人」

「小さな喫茶店」の詩/1  
A poem at ”A little cafe" No1.
(名古屋滞在時に5冊ほど作った詩集中の一部です)

写真:滝港朝焼け The sunrising view at TAKI port on today, 16 Nov.2011.
小さな喫茶店の詩1 「旅人」_d0329286_108487.jpg

旅人
A passer

佐奇森 幻
by Gen SAKIMORI


 初めて訪れた小さな町の

 小さな喫茶店

 旅人はドアを開けた


 ひっそりとした店の中に

 人の姿をした花が咲いていた

 花泥棒は許される

 そんなことわざを思い出し

 旅人は

 伏し目がちにコーヒーを口に運んだ



[読後感想対談]

出席者:司会者、女性A、男性B

ー この詩読んでの感想ですが、どうでした?
A これって男の人の浮気心でしょ?
B そんなあ。確かに男の心を詠んでるけど、必ずしもやましい心とはおもわない。
A じゃあ、なに「伏し目がち」って。後ろめたいからでしょうが。

B 分かちゃねえなあ、純な恋心だよ、恥ずかしいんだよ。
A ふん、なにさ、えらそうに、あんたねえ、奥さんこの前怒ってたわよ。
B え?なんのこと。
A ほら、この前みなでスペース滝で展覧会みて、お隣の滝の喫茶店寄ったでしょ、
B ウン、ウン。あそこ窓から海とか能登一高い宝達山とか目の前なんだよねえ。
A (ニャリと笑って)ほらあ、その目よ、ママさんを見てたメ・ツ・キ。
B 何だとっ!お、俺はな、まじめに話してんだ、それがなんだあ?!

ー まま、このへんで架空座談会終了と言う事でサヤをおさめて頂いて。次回もありますので、よろしくお願いいたします。
AB フン!(対談おわり)
Illustration(対談も):Mushid NAKATA(中田虫人)


スペース滝
925-0005 石県羽咋市滝町レ99-88 TEL 0767-23-4401