小さな喫茶店の詩1 「旅人」
A poem at ”A little cafe" No1.
旅人
A passer
by Gen SAKIMORI
初めて訪れた小さな町の
小さな喫茶店
旅人はドアを開けた
ひっそりとした店の中に
人の姿をした花が咲いていた
花泥棒は許される
そんなことわざを思い出し
旅人は
伏し目がちにコーヒーを口に運んだ
[読後感想対談]
出席者:司会者、女性A、男性B
ー この詩読んでの感想ですが、どうでした?
A これって男の人の浮気心でしょ?
B そんなあ。確かに男の心を詠んでるけど、必ずしもやましい心とはおもわない。
A じゃあ、なに「伏し目がち」って。後ろめたいからでしょうが。
B 分かちゃねえなあ、純な恋心だよ、恥ずかしいんだよ。
A ふん、なにさ、えらそうに、あんたねえ、奥さんこの前怒ってたわよ。
B え?なんのこと。
A ほら、この前みなでスペース滝で展覧会みて、お隣の滝の喫茶店寄ったでしょ、
B ウン、ウン。あそこ窓から海とか能登一高い宝達山とか目の前なんだよねえ。
A (ニャリと笑って)ほらあ、その目よ、ママさんを見てたメ・ツ・キ。
B 何だとっ!お、俺はな、まじめに話してんだ、それがなんだあ?!
ー まま、このへんで架空座談会終了と言う事でサヤをおさめて頂いて。次回もありますので、よろしくお願いいたします。
AB フン!(対談おわり)
925-0005 石県羽咋市滝町レ99-88 TEL 0767-23-4401