小さな喫茶店の詩3「音楽」
A poem at ”A little cafe" No15.
The music
by Gen SAKIMORI
人を愛すると
なぜか音楽も愛したくなる
シンフォニーは僕を包み
僕の心にあの人だけが現れる
そして切ない気持ちにおぼれてしまう
今日もまた 一人ぽつんと
あの人のことを思い
明かりもつけず音楽を聴いている
出席者:司会者、女性A、男性B
ー きょうの詩、どうでしょう?
A わかるけど…。
B 確かに、ま、共感するけど、詩としてはあまり感動しないし、新鮮みもないなあ。
A そのまんまだもんね。
B 俳句なんかに写生と言って、そのまんまと云うのがあるでしょ?
でもこれはそれとは違う。独白みたいな、ひとりごとかな、心そんまま。こうなるんかなあ。
A なにがあ?
B かなり、重症っていうか、詩作どころじゃなくなってる。
A 諦めた方が良いんじゃない、どうせ実らぬ恋なんだから。
B でも、この詩まだつづくはずだし、なんか展開してくんじゃないの?
ー いやあ…原稿はメールで全部入ってんですけどね。
AB なんだ、まだ目も通してないのか。だめじゃん、編集者失格!
− へへ…、そんな気取って作ってないし、ブログなんで、はい、気軽にやらせてもらってるんで、はい。
AB まじめにやれっての! アクセス増えてんだから。
(対談おわり)
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