スポコン君(9)
宮崎 駿の新作アニメ「風立ちぬ」を観てきた。
相変わらず絵がすばらしい。昭和初期の風景が丁寧に描かれていて、19年生まれの私には懐かしかった。物語の主人公はゼロ戦を設計した堀越二郎がモデル。青年二郎は恋愛もするが、子供の頃からの夢、飛行機作りに心を打ち込む。
ゼロ戦を作りながらも、戦争映画なのかどうか、ちょっと不思議。戦闘機の戦闘シーンも神風特攻のシーンもない。宮崎監督は思いっきり「戦争」を省略している。これには早速韓国などから「反省がない!! 」と批判。
宮崎監督が描きたかったのは、まず自分も大好きな飛行機。監督の飛行機好きはオタク。二郎がドイツへ見学に行くドイツ機の描写がすごい。美しい。そして、夢に純粋に打ち込む若者の姿か。戦争も別の形での表現にもみえる。
私の感想をここであれこれ書くのは、これから観る人の邪魔になるので控えたい。
今回の作品は、明るい画面が多く光があふれるよう。宮崎 駿ワールドは十分に楽しめた。
( 田中雅紀 )
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