鈴木大拙の肉声講演CD

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雨の日がつづいてます。
数日前、まれな気持ちのいい目覚めをしました。若返ったような気分だったので「”水影”マシンの2号機」作品の設置調整を始めました。はかどりすぎてオーバーワークになり、先頃の雨続きの低温とともに神経痛が出て、昨日は身の置き所のない激痛でどうなることかと思いました。
が、本日は貼り薬が効いてやっと人心地がついてます。
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ところで、声が出ない人になったらしい。
作品の部品買いに100均に行き、レジのおばさんに「ちょっとした金物類は置いてないんですか?」ときいたところ、声が出てない事に気づいたのです。腹に力がなくて息が細いこともあるのですが、声帯がかすれて音になってない。口はパクパク動くし息もしっかり出ているのにスースー言うだけで声帯が振動していないのが自分でも分かる。おばさんは聞き耳を立てて、頬をすりよせるようにして(顔を赤らめながら)聞いてくれるのですが、結局通じなかった。

独り言さえ言わぬ日がつづき、発声メカの老化かとも思ったのですが、その前日タンが気管にからんで息が出来ない事が2度あって、必死の思いで咳払いをし続けた。その時声帯を傷めたらしいと思い当たりました。さいわい神経痛の軽減とともに、今日は声も戻ったよう…。
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そして雨の今日、氷見市に行って気になっていた古本を買ましたが、思いがけず鈴木大拙の禅の講演CD付き本を見つけました。店員さんとの会話も成立しましたから声は出てます。前の持ち主さんはなぜ手放されたのでしょうか…時々鉛筆の傍線があり、同類かなあと親近感を持ちます。

(『大拙 禅を語る』-世界を感動させた三つの英語講演-。2006年初版。株式会社アートデーズ)
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晩年の録音で、ゆっくりと、やや東洋人なまりの英語なので良く聞き取れるのですが、なにせ単語自体が難しく内容も深く微妙なので私の英語力では歯が立たない。で日本語訳を読んで、あらためて彼の偉大さを知った思いでした。よくまあ、これを英訳できたものと感心します。
儒教、道教、キリスト教、サンスクリット語の初期仏教や真宗などを、禅と比較しながら分かりやすく語っている。明治3年生まれ、昭和41年(私が大学時、半世紀前)に亡くなってます。

 ジョン・ケージも講義を聴いたと解説にありました。あの無音のピアノ演奏に込めようとしたのは、弾かない事で取り込める周囲の音や気配、大拙の言う”摂理”、自己を含む全てを一如(いちにょ=真理の根本は一つの意)と感得する悟りの世界へのいざないだったのかも知れません…。当時ベトナム戦争下、反戦の象徴だったヒッピー族や欧米の文化人に多大な精神的影響を与えた彼の肉声講演を、今の私が聴けるなんて…まさに"求めよ、さらば与えられん"だと思いました。


で、我が身に何が起きようとも、そのまんまを”摂理”と受け入れましょう…というのが本日の読後感想。おかげで今晩はことのほかいい眠りに就けそうです。虫人 
[写真:鯉のぼりは津幡町の能瀬川]

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