森本紀久子展(東京)5/19-21
「アーツ千代田 3331・アートフェア」の一環と思われます。
金沢美大の先輩で、半世紀も前の日本でこんな絵を描く人はなく、賞を取りまくった。学生時代、北陸中日美術展(大賞受賞)の審査員だった評論家故・針生一郎氏が金沢から東京へ帰る列車にちゃっかり同行し銀座での個展戦略を練り、これも当たる。当時の先端はオプティカル・アートで、代表格のオノサトトシノブ氏が「針生さんはこんな情緒的作品を佳しとするのか」と文句をつけた一方、”芸術は爆発だ!”の岡本太郎氏からは賛辞を受けました。
当時の日本の現代美術界は欧米に追随するほかなく、評論家の役割もその紹介が主。戦後の日本が通らねばならない道の一つで、日本の現代美術の幕開けが本格化した時期です。
森本さんは美大卒業後は高島屋デパートの宣伝部に就職し、一時広告ともかかわったが、名古屋の中日新聞本社で大規模個展をしたのもこの頃。
今の私はとても東京旅行はできないけど、彼女からは「あちこちケアしながら…元気にしてます」との添え書きがありました。虫人
スペース滝
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