カテゴリ:■自然( 110 )

この時季の雲は特に好き。

広い空にぽっかり独り浮いてますが、明らかに入道雲の子どもです。末広の土台をかため、夏に向かってムクムクと押さえきれぬ思いの丈(たけ)を思い切り立ち揚げようという、心準備の始まりです。まだ若くて、希望と夢と戸惑いを秘めた”青春の雲”です。
d0329286_17225266.jpg

やがて夏が来て、連日の暑さの中で汗や涙と、たまには怒りの稲妻を落としながら、毎日が仕事や子育てに追われる怒濤の現実は、夢中に過ぎ行く日々の連続。やがて気づけば、季節はや秋に…。

イワシ雲の、空一面を被う均質な穏やかさの中でやや落ちついて、広く世間を見渡して見れば、己が心根も広がって、我も彼もが雲の鱗の小さな一片と気がついて、精一杯やった、これで十分と思える…秋の夕焼け雲の美しさ。

つづく季節は、いや応なくすべてを元の白原に覆い尽くす冬の訪れで、こればっかりは誰の上にもひとしくやって来るのでしょう…。

だから、この時期の、独り立ちしたばかりの夢見る雲は、我が目に懐かしく特別に愛(いとお)しく映る、ということかも知れません。


その 雷雲の子どもたち が浮かぶ初夏の浜辺、超軽量動力機ちょうけいりょうどうりょくきを整備する人たちを見つけました。
d0329286_08074973.jpg
アメリカではウルトラライトプレーンultralight、ヨーロッパ ではマイクロライトプレーンMicrolight と言い、今ひとつ名前が定まらないらしい。

 滝港近くまで飛んで来たのを見た事がありますけど、港手前の浜で引き返してます。機体整備に余念のない白髪混じりの品のいいお父さんにうかがいましたら、海岸沿いの海側上空の飛行許可しか出ないのだとか。
国の操縦士免許は必要ないけど、外部認証機関(「JML」「JPMA」等の会員になる)が発行した技能証明の提出が、飛行許可申請時に求められるものらしい。

「習得に一年程かなあ…運転自体は簡単ですし、体力もいりません。空を飛ぶのが心から好き、という仲間を募ってます、どう?一緒にやりませんか」

と誘われました。軽車ほどの価格で中古市場もあるそうです。
d0329286_08090127.png
手を休める事なく、質問に応じてくださる会話の間、私は「星の王子さま」を書いたサントゥクジュペリと話をしてるような気持ちになりました。

少年時の夢が、定年後ようやく叶っての空飛ぶ三昧の人生…。冬期は叶わぬので関連誌情報なで過ごすのだそうですが、クルーザーで滝港へやって来たエリックさんやマークさんのような海洋三昧人生もまた”海のサントゥクジュペリ”に違いありません。

命がけでいい、あの空を飛んでみたい!この海の果てまで行ってみたい!…。縄文の昔から、否、10万年前の人類の旅立ちの時から、人はどこか”サントゥクジュペリ”だったのかもしれません。
(飛行機を心から愛した彼は空で消息を絶ったままです)

 それに比べると”アーティスト人生”などというものはどこかギラギラと、不健全でへそ曲がりで、やや病的な意固地さとエゴ香りがつきまとうのですが、それとて「創造」と言う名の、未知の世界への冒険と挑戦と好奇心には違いないはずです。そこは同じ夢追い人なのだと、今も追い続ける私ですが、老いたる秋は独り、人生の黄昏に鰯雲の膨大な鱗の一片となり、皆様(と言っても色々でしょうが)と同じ金色の輝きの中に自分の居場所もあったのか、と思えば、老いの(芸術至上主義的)我が人生も、ようやく今ここまで来て人並みに安らかかな…と言う思いです。 虫人

スペース滝 nkt@yacht.ocn.ne.jp
925-0005 石川県羽咋市滝町レ99-88  TEL&FAX 0767-23-4401


[PR]
d0329286_17542609.jpg
d0329286_17553492.png 常設展示してる陶彫家・金正逸(キムジョンイル)先生の奥様が、自宅玄関ロビーに、木彫りの象を中心にした”ジャングル風”ディスプレーをされていて、もっと象を集めたい意向だったので 、今日は中能登町の骨董屋さんに行ってみました。

象はありませんでしが、シカを一頭確保しました。調べてみるとブラックバックというガゼルの一種に似ています。インド、ネパール、パキスタンに棲息しているカモシカの類のようです。が、お気に召されますかどうか…。

 その帰り道、邑知潟の平野中を走る道路上にタヌキを発見。運転の野中氏が車を止め「カメラ、カメラ!」と言うので、あわてて撮ったのがこれ。全然逃げる気配がない。車が頻繁に通りとても危険なのにへん…。後ろ髪を引かれる思いで先ほど帰りました。虫人

スペース滝 nkt@yacht.ocn.ne.jp
925-0005 石川県羽咋市滝町レ99-88  TEL&FAX 0767-23-4401
d0329286_17565432.jpg



[PR]
氷見市の古書店に行ったら、テナントの幾つかが店舗内移転で10日に再装オープンとのこと。空戻りをきらって、通ったことない山道に分け入ってから帰りました。ただしウメの写真は以前秋山ドライブでブログにあげたと同じ場所です。
d0329286_22432665.jpg
愛車が変わりました。
d0329286_22434249.jpg
杉野屋と言うところの溜め池沿いです。
d0329286_22440220.jpg
d0329286_22482443.jpg
山(ピンクの丸印=杉野屋の溜め池)から滝に戻ると、夕暮れの中堤防にカモメがびっしり300羽弱。明日あたりから低気圧で荒れるんかあ…。
d0329286_22485949.png
大工さんが季節風で落ちた古い破風を新品に交換。天井裏に残ってた窓も下見板で囲って工事が終了してました。いいタイミング。
d0329286_22492640.jpg
スペース滝の海側外観は景観にあわせて(土壁+スタイロホーム+防水幕の上に)下見板張りをしています。それでも冬はすきま風が入るので、明かり入れのため残していた窓も完全に塞いでいただきました。虫人

さて翌朝。粉雪が小雨に変わる8時、カモメの姿はなく2羽いたウミウも私のカメラに気づいて飛び立ち…皆いなくなりました。港は凪で、あの騒ぎは何だったのか…そろって天気予知をはずしたかと思いきや、2時間半後は横殴りの雪混りでの波立ち、の繰り返しで凪ぎには鳥達がまた戻ってきました。
d0329286_07582770.png

スペース滝 nkt@yacht.ocn.ne.jp
925-0005 石川県羽咋市滝町レ99-88  TEL&FAX 0767-23-4401



[PR]
崩れた樹木か、海中爆破に見えるかもしれませんが、波涛。逆光で波の柱がこんな風に写りました。
d0329286_21034913.jpg
お隣町の志賀町阿部屋(あぶや)漁港は弁天島という小半島(写真左の森)に抱かれています。
d0329286_21380157.jpg
d0329286_21124137.jpg
昔は文字通りの島だったものを繋げたのでしょう。波柱が立つのは地図の⑥に続く突堤先です。
d0329286_21055126.jpg
弁天島にあるのは伊都久志麻(いつくしま)神社なので、本社は広島の安芸(あき)の宮島の厳島神社。そこでは3女神を祀るので、地方の小島に”弁天島”を名づけるのはそれを模したものでしょうね。
(※弁財天は七福人の中の唯一の女性神ですが、宮島の"3女神"とは別神です)
d0329286_21061653.jpg
ここには東屋もあり小公園に整備されています。対岸にはブログ紹介済みの高浜町の千鳥が浜が見えます。
d0329286_21065080.jpg
小さな宮で、季節風から守るべくプラ波板や石垣で囲ってあり、裏手に回ると屋根だけが石垣に覗いて見えて沖縄の古民家を思いおこさせる風情があります。
d0329286_21110007.jpg
次回は、先端にある木製の灯台をご紹介します。虫人


スペース滝 nkt@yacht.ocn.ne.jp
925-0005 石川県羽咋市滝町レ99-88  TEL&FAX 0767-23-4401


[PR]
d0329286_20123043.jpg
とうとう車を換えることにしました。
d0329286_20130147.jpg
今のは軽なみの小型なのにベニヤ板がすっぽり載る。
d0329286_20143597.jpg
7人乗りだが、5人以上乗せたことはありません。
d0329286_20160848.png
大きい車はぶつけそうで気が進まない。
d0329286_20162579.jpg
現車が生産中止ではいかんともしがたく、軽自動車のワゴン商用車に決めました。
d0329286_20220567.jpg
代金振込の際女性銀行員が「車ですか楽しみですねえ」と話しかけてくれたけど実はちーとも嬉しくない。
d0329286_20164761.jpg
10年以上も乗り、海辺暮らしでサビは出る、ドアは閉まらない、あげくパワステが利かなくなったのです。
d0329286_20265204.jpg
で、腕が筋肉痛になったのでもはや限界と決心したのであります。
d0329286_20175185.jpg
気に入った車でしたが、同じ社の同じようなインテリアの小さめで我慢することにしました。
d0329286_20181937.jpg
新車ではないので岡山県からやってくる。今は待ち遠しくて、すこしは嬉しい気分。
気晴らしの山道ドライブも、今日よりは快適になるはずですからね。虫人

スペース滝 nkt@yacht.ocn.ne.jp
925-0005 石川県羽咋市滝町レ99-88  TEL&FAX 0767-23-4401



[PR]
d0329286_12193359.jpg
d0329286_12195659.jpg
d0329286_12210423.jpg
d0329286_12201417.jpg
d0329286_12203527.jpg
The phots by Mushind.

スペース滝 nkt@yacht.ocn.ne.jp
925-0005 石川県羽咋市滝町レ99-88  TEL&FAX 0767-23-4401



[PR]
早朝の暗闇、雷とカラコロ瓦をたたく乾いた音で目が覚める。
d0329286_13014639.jpg
ブリおこし-1番に…初あられが降ったかな」時計を見る、夜中の3時。早寝早起きにしても早すぎるが、もはやこれまでと床を出る。

資料の整理で散らかっていた居間を数週間ぶりに掃除。17日に垣田さんたちが忘年会をやりたいと言うから、今から少しずつ準備だ。
d0329286_13003715.jpg
去年、お泊まりさん組は夜の間に積った雪から車を出すのに一汗かいた。
d0329286_13005485.jpg
海は、午後から陽もさしたが、波のうねりは収まりそうにない。いよいよ冬の日本海の始まりだ。

寝起きしたばかりの頭の中にふと言葉が過る…「風戸(ふと)」「風無(かざなし)」…能登出身の名投手だったドラゴンズ・小松辰雄氏の出身地あたりの地名だ。スペース滝と同じく”西風に翻弄される語源”そのままの、能登外浦の岬の陰にある小さな魚村の浅い漁港で糸を垂れた、釣り行脚の昔を思い出した。虫人

スペース滝 nkt@yacht.ocn.ne.jp
925-0005 石川県羽咋市滝町レ99-88  TEL&FAX 0767-23-4401



[PR]
羽咋(はくい)市の北隣は志賀(しか)町で、高浜がその中心。浜へはここから下りる。
写真は逆光で標識が読めないが「千鳥が浜」とある。
d0329286_1501130.jpg
石段下の防風柵の間から阿部屋の岬と燈台が見える。防風柵は間伐材の利用を勧めるため補助金が下りる事業だとアーティストのK氏から聞いたことがある。
d0329286_1495967.jpg
K氏の実家は材木商で能登の防風柵も手がけているそう。夕日にうかぶシュルエットが美しい。
d0329286_1493799.jpg
ここの浜も「千里浜ドライブウエー」と同様車輪がめり込むようなことはないが、波にあらわれると写真のような美肌を見せ、打ったばかりのコンクリート表面のように滑らかだ。
d0329286_1491277.jpg
浜の半分は貝殻の粉で白っぽく、流れ藻が行儀よくならぶが、漂着ゴミがない。すれちがった散歩のお父さんに「定期的に掃除してる?」か尋ねたが、自然のままで、波の荒れ方次第で変わるのだという。
d0329286_1485281.jpg
犬の足跡に混ざって7cmもありそうなハマグリの殻、見っけ。
d0329286_1492258.jpg
こちらは赤い巻貝。
10cmLほど。
変形か、こんなの初めて見る。
d0329286_1484056.jpg
えっ動いてる!!
「こんなとこに居ちゃだめでしょう」と沖に投げ戻す。
d0329286_1481973.png
今度は赤貝を見っけ!
大きくて分厚くてずっしり重い。
うまそう…もって帰ることにする。
d0329286_148851.jpg
滝町に戻ると気が変わった。
ここまで長生きした、もう少し生きてみようや…
拾ったルアーと並べて撮影後、滝港に投げ戻す。
防波堤の外はテトラがあって私の力では遠投は無理。
内側でがまんしてもらった。

d0329286_1474675.jpg
今年の夏休み、金沢21美は”金魚の作品”で多くの子供達で賑わったそう。金魚を新幹線に乗っけて旅行させた某現代美術家ほどではないが、私だって赤貝を愛車でドライブ旅行させた。が誰も誉めちゃあくれまいなあ…。
静かでひと気のない秋の夕暮れの浜辺はちょっぴりセンチで、私の心にはまる好きな場です。虫人


スペース滝 nkt@yacht.ocn.ne.jp
925-0005 石川県羽咋市滝町レ99-88  TEL&FAX 0767-23-4401



[PR]
金沢市の中央公園。
d0329286_06220836.jpg
垣田堂氏の演奏を覗いてみました。
d0329286_06214590.jpg
d0329286_06205802.jpg
この日、21美の「金の美大展覧会」地下会場も見てきました。”屏風”テーマの小品展では80%ほど赤丸(売約)が付いてました。この会場は期待以上で、アイディア合戦のように面白く、また人気もありました。金沢美大生やOBの美意識がここでは変化しているようでしたよ。


d0329286_06201891.jpg


d0329286_9105072.png石川県埋蔵文化センターの紅葉は別の日のもので、内川の野外美術展(次のページに七尾さんの報告記事あり)の帰り道に立寄りました。
今年も雨の中の野外展鑑賞で、写真の紅葉は補整してます。晴れていればここの駐車場付近の紅葉は見事なんですが…。この山下りのコース・ドライブではカモシカに前を遮られてストップしたたことがあります。

羽咋市の滝港では船を陸に上げる作業や定置網の撤去作業が始まって、冬荒れの日本海を見据えた支度の最中です。虫人


スペース滝 nkt@yacht.ocn.ne.jp
925-0005 石川県羽咋市滝町レ99-88  TEL&FAX 0767-23-4401



[PR]
池波正太郎原作「鬼平犯科帳」の「正月四日の客」にネズミ大根が出てきます。
d0329286_16151904.jpg


この日「さなだや」では「真田そば」のみ出す。ある年それを聞いて食べにきた客がいて、再来年また来ると約束する。実は盗賊で、翌年は”おつとめ”をし、それで足を洗うつもりだった。が、女将が腕の入れ墨を覚えていて約束の日に御用となる、という筋書き。「牢まで蕎麦を差し入れてやりな」という鬼平の言葉に客をうった女将は救われた表情をうかべる。

ご存知のように「鬼平犯科帳」では江戸時代の料理も見どころですが、この真田そばはネズミ大根をすり、漉(こ)した汁を浸け汁に混ぜる。辛いらしいが、私は見たことも聞いたこともないものです。
d0329286_16201600.png

昨日ギターの服部さんが来られて、信州土産の、お焼き、リンゴ、そして、ネズミ大根をいただいた。形も小振りで確かにネズミに似てるなあ。
「水分が少ないので長持ちすると思う」
とのこと。青いのと白いのがあって、必ずしも辛くはないそうですよ。虫人



スペース滝 nkt@yacht.ocn.ne.jp
925-0005 石川県羽咋市滝町レ99-88  TEL&FAX 0767-23-4401



[PR]