(写真集)
アドヴァンスド・スタイル
〜老いるほどに賢く〜


2月12日(火)
 写真集で、英国からNYに渡った青年写真家の手になるハードカバー仕立て、2016年刊、日本語版は'17年刊行。

私は現金主義なので、甥たちが遅めの年賀に来た時、その場でネット注文してもらった。米国や韓国などはキャッスレス決済が8割以上に及ぶが、通産省の調べから推測すれば日本は今でも20%ぐらいの浸透かと思われる。私が少数派というわけでもなさそうだ。

で、それから2週間ほどたっても音沙汰がない。ネット上では英語版は海外から届くので保証できないという記載もあったし、甥が注文しながら「あ、日本語で住所を打ち込んでしまった。ま、いいかあ」などと口走っていたので、少し心配になって来た。4000円ほどの高価な本なのである。

 内容はお年寄りの派手なファッションを街頭で取材したもの。数年前、私の美大時代の同級生M.Uさんから近況報告の電話があって、その頃、確か手染めだか古布(or希少布)だかを自己表現として着こなし街に出るのだという。「それはちょっとアートとは違うんじゃないか?」などと私は話したのだが…。

 年末に久しぶりに慌ただしい電話があって「あなたはアートではない、と言ったが、アドヴァンスド・スタイルと言う本に私の写真が載ったのよ」と言う。「へー面白い」と、私の好奇心が疼き始めた。英語版もあって、神戸のどこかのお店で見かけたとも言うので、せっかくだから私は英語版を買うことにしたのだ。
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 先月土曜日、歯医者から帰ると、たまたま留守番をさせられていた画家の野中氏が、郵便が届いたと言ってそれを差し出した。見事に日本語のアドレスがシールにプリントされてぺったり小包に貼られていたのがこの写真。英国側で受理した注文は、それが何語あろうがそのまま入力され、送付書類の一角に返信アドレス用シールとして印刷され、切り抜かれている。うまい仕掛けだ、と思う。



 さて、その中身だが、彼女が言うごとく、被写体の老女性たちのコメントが同類たちを勇気付けそうな言辞に富んでいるようだ。

 最初の女性はガンジーやチャーチルと少女の頃知り合いだったと言う96歳のヨガの先生で、若々しくも活力に溢れたその生き方の裏には、インド人たちが持つ段階を踏んでゆく人生観(=四住期)がバックにあると思われるが、サブタイトルそのままに「老いるほどに賢く(OLDER & WISER)」が実行されていてまばゆい。

 表紙の美人老女は、ネット発信した折、有名ファッション家だった人と間違われ、自信と意義を強めたらしいが、まだ62歳の若さ。先生(プロフェサーとあるので教授かも)としての別の顔を持つ女性のようだ。

いずれにせよ、老いてなお個性的に着飾ること、着こなしを表現として肯定的に実行し、老いてなお輝いているのは確かだが、こうした人々を現代写真として捉え、語らせた著者の目こそアーティストというべきと思う。今日の写真芸術の一つのあり方がここにはある。

 さて、肝心の彼女だが、4人の日本人女性が居並ぶ端にいた。他の3人は特に派手ではないし、小柄な彼女の、自然染めらしき生地を肩からかけ流した、ラフでおしゃれでしっとりした、焼き物なら「土味」的な粗さが目を引いたのは明らかと思う。ちなみに息子さんは東京芸大の難関を現役で突破したはずだし、彼女自身は率直な語りで知られる”関西のおばちゃん”ではある。

ファッションに興味のない私でもつくづく思うことがある。それは日本の、なかんずく地方の衣類店に並ぶ一般女性用ウエアの地味さ、である。売れるからこそ店頭に並ぶのだろうが、心の内を見るようでどこか寂しい。

表には内(中身)が現れる。
芸術でなくとも、人が人間という社会的動物である以上、それが何であれ、外からは常にその中身(心)が表現されている姿だと見られていると思う。だからこそ自分らしくあれ、だ。
”To thine own self be true "(「汝のものにては己れ独自の自分に誠実たれ」=自身のことはカラスの勝手) と締めてるリタ氏(アクター・ソングライター・プロデューサー)による裏表紙の推薦文があるのだが、それを言っているのだろう。
(日本語版と訳などが異なっていても、お許しを) 中田むしんど

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近況
確定申告用の?ハサミ


2019年2月4日(月)
新鮮な形をしてる物には気が惹かれ、思わず買ってしまう
。このハサミ、全く用をなさないものならば、つまり無目的に、単なる遊び心の”造形言語”として作られたのなら、これは「アート」と呼んでいい形をしてる。なかなか魅力的な作品に見える。
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が、これは実用品でシュレッダーなのだ。電動の機械とは違い、紙全体ではなく、アドレス部分や名前、数字部分といった個人情報のみを選んでカットできるので、ゴミはわずかしか出ず残りは再生紙に回せる。

確定申告を終えたが、このハサミは重宝だった。前回は電動処理をしたのでゴミ袋いっぱいの紙くずが出て(これは繊維が切断され再生利用ができない)面倒だったし時間も食った。私は今年、ルーティーンの仕事から完全解放され、年金主体の生活者になるので次回の確定申告からは楽になるはず、我ながら長年よくやったと思う。

大工仕事


 ここのところは大工仕事もしていた。ダイニングキッチンを”キッチン・ダイニングルーム&スタディー”に、つまり「台所食堂兼書斎」にリホームし、昨日完成した。
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仕上がり⬇️

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 水回り場所なので書籍の保存に向かないから、本棚は全てガラスの入ったものを3基運び込んだ。元々の備え付けカウター食卓も私の手作りだったので、改造には遠慮がない。テーブルの板は切断し床材と棚に転用した。

 マントルピースをその床上に設置したが、中古屋さんで見つけたイミテーションで中に石油ストーブをおく。隣の薪ストーブも同様の電動のフェイクもの。本物に近づこうと頑張ったニセ物は作者の心を見る思いがして、私は面白くて好きなのだ。金沢21美の人気作「レアンドロのプール」もプールの偽物だからこそ面白い。遊び心が楽しいのだ。

 大工仕事は体力的にもう無理だろうと思っていたが、休みながら少しづつ成し遂げ(足の親指の爪を少し剥がしたけれど)、適度な運動になったのか体調も良くて自信が戻った。歯医者通いもあと一回で終わるし、懸案がいくつか一段落したので近々日常に戻れとるは思う。
これも暖冬で、今季はのびのび生活できてるせいと思う。ありがたい。 中田虫人

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[田中雅紀氏の連載マンガ]
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物語創作の方程式


1月26日
 物語を創り出すのは難しい。小説でも映画やドラマの脚本でも同じでしよう。私が現役の漫画家だったころ、やはりストーリーを創るに大変苦労しました。少ない知識と感性をかき集め、絵の具のチューブを絞り切るようにして、1作1作を描いてきたものです。
それで、ある時ふと思いました。「面白い物語を創るための方程式があれば楽なのに」と。でも、そんな都合の良いものがあるわけはない。あれば誰も苦労しないし。それでも、面白い物語や感動の物語にはいくつかのパターンがあることに気がつきました。大雑把に紹介します。

1、 斬新な物語設定。上手なストーリー展開。主人公がめちゃ強い。
2、 愛情の深さを恋人や親や子などで表現されたとき感動。
3、 登場人物が、初め感じの悪い奴だったのが実はとても良い人だった。

パターンがあると言っても、面白さ、感動を狙いすぎるとクサイものになったり、面白さを排して淡々とした日常生活を描いたものに返って感動したり、そこが方程式にできない難しいところ。
ちなみに私が昨年観た映画の中で1番面白いと思った作品は「スリー・ビルボード」(2017年イギリス/アメリカ)で3、のパターン。
2番目に面白かったのは「シェイプ・オブ・ウォーター」(2017年アメリカ) 1、と 2、のパターンです。

 田中雅紀      



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フーン

こんな作業かあ…

2019年1月25日(火)
鉄塔の下のユンボは、新しい鉄塔を設置するためのものでした。
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この辺りは民家が立ち始めてるためか、送電線の電圧をあげるためか、新しいものは高くでかい。
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電線の揺れどめ作業は工事のためだったんですねえ。新鉄塔は旧鉄塔電線の左右電線の真ん中にニョッキリ突き出させるみたいですから。 中田虫人

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