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鶴見彩/アートホールの絵

鶴見彩(あや)さんのピアノ演奏会


彼女のコンサートはよく行きます。ある意味完璧な演奏で、私のように実験的なものを求める姿勢だと、心理的なバランス上か、彼女の安定した演奏が聴きたくなるらしいです。
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東京芸大の講師は終了し、愛知県立芸大で教えている。今回はソロですが、力量あるチェロやヴァイオリニストなどの伴奏者としての出番が多い。理由はプロからの信頼でしょう。音楽の心をいとも簡単に表現してみせる技量。個性の強い解釈やアクのない演奏といえますが、そこがいい。毎回ほぼ満席ですね。皆さんもよく知ってらっしゃるのでしょう。

金沢市アートホールの絵

で、演奏会場へは金沢駅西の駐車場から駅中を通り、地下から向かいの「ポルテ金沢」へ。観光客気分で駅の中を通るのも楽しいものです。エレベータ6Fはいきなりホールロビーですが、ここの壁に故・中村秀雄氏の油絵があります。埋もれた古譜面をヨーロッパから探して来て演奏するという変わったピアニスト・金沢 攝(おさむ)氏の父上。昔、彼から代理教師を頼まれて白山市の松任農業高校で短期の美術教師をした事があります。

1970年初頭頃「集団*青」という前衛美術を自称する会が金沢にあり、彼はそこの主要メンバーでもありました。ホールの絵は、退会して静かな具象画に戻った時期のものでしょう。奥様は「中村祐子モダンバレー」の主催者です。
あの頃は、団体展作家も含めて美術運動というものの力を信じていましたね。福井の「北美」は特に有名で、主催の土岡秀太郎氏は石川県の美術をボロカスに言ってましたっけ。富山は近代美術館でロートレックから横尾忠則にいたる系列コレクションがあるし、当時はざまの石川県の文化はやや歪んだものでした。

今は"21美"が出来て、金沢美大も連動させ、完全に金沢が優位に。でも企画展外の中身はけっこうぐちゃぐちゃになったところもある。見越したかのように建物自体に現代美術作品を組み込んだ賢さ、これのある限り、金沢市民は「現代美術」が何であるかを考えざるをえないでしょうねえ。(虫人)

スペース滝