壮観!コロニー・レポ
お久しぶりです。ブログを見ると中田さんはお元気そうでよかった。
お力添えを頂いた金沢市の犀川下流域のサギコロニーの現状報告をします。どこまでお伝えしていたかしら?
1300羽をる超えか
6月末に野鳥の会でカウント調査をし、その時点で1179羽。(調査解散後の7時以降も続々戻ってきたので、多分1300羽超える。)
調査結果を持って県央土木で7月22日に再話し合いをしました。その時出席した河川課Y課長は、まともに話を聞いてくれない感じだったけれど、色んなやり取りの結果、コロニーの中心になっている中州と、他にサギの密集地帯2箇所は残す、という我々の要望がほぼ認められました。
私は8月の前半体調を崩して医者通いだったけれど、サギコロニーの観察と記録を続けていました。
8月末にもまだ、ゴイサギが抱卵、子育てをしているという心配な状況があって、落ち着きませんでした。ゴイサギは巣立ち(両足が巣から離れて近くの枝に登れる状態。)の後飛べるようになるまで40〜50日かかるので、ひとり立ちが工事までに間に合うかしら、と気が気ではないのです。
9月に入って、早朝の飛び立ちを見に行くようになりました。サギたちが日の出時間に一斉に飛び立って、近隣の餌場に出かける姿は本当に壮観です。
昨日、河川課の人たちと野鳥の会が現地立会いをして、手を付けない場所、工事する場所の最終確認をしました。
中日新聞に記事が掲載された御蔭か、河川課の人もとても協力的で、2日前までの記録写真を見せて、サギがまだこんなに沢山いること、まだ幼いゴイサギのヒナがいることを納得してもらい、注意を払うことをお願いしました。
9月中はサギが出かけている間に、工事の下準備をし、10月にサギがいなくなってから工事を始める、ということになりひとまずホッとしています。途中経過で何か気付いたらどんどん言って下さい、とも言われたし、工事過程でうっかり残すはずの場所を削る、という事もあるかもしれないので、これからも監視態勢はゆるめられません。
いろんな人に話しを聞くと、どうもこのサギコロニーは北陸最大級クラスで、またサギの種類も他の所より多いようです。とても貴重な宝ですね。
写真:サギコロニーの早朝飛び立ち前(8号線橋から見た中州の先端。上流の方で飛び立ったサギが通過していきます。)、飛び立ち風景、夕方戻ってきた様子の画像です。
[写真撮影と構成・七尾るみ子=日本野鳥の会]
お金はためるのも使うのも難しい。使い方ではその人の根性や将来像までが透けて見える。
税の使い方も同じで、北陸最大級のコロニーが都会近くにあるのなら、逆手に取って観光資源の一つとして積極的に保護整備する政策はどうなんだろう、などと思うけど場当たり政策では望めないか…。
能登海岸沿いの止まらない松枯れや漁業資源枯渇現状を見てると、財政の貧困とは別の問題も見えて、”活気なさ”の根の深さに沈黙しがちな半”能登人”虫人です。