真脇遺跡すごい
以前に、金沢市のチカモリ遺跡で撮ったブログ掲載の復元遺跡写真と比べると分かるが、ここ能登半島先の内浦(石川県鳳珠(ほうす)郡能登町真脇)の「真脇遺跡(まわきいせき)」の復元柱はでかい。私がちっちゃ…。(※文末註あり)
下写真は、上方にある温泉施設のガラス越しで撮っていて、遺跡公園は土手下陰で見えない。
岡本太郎をして「これは何だ!」と感嘆させたのは火焔土器(かえんどき)かと思うが、それは長野県信濃平野を中心とする遺物で、石川県では火焔土器と呼ばれる物は無い。しかし真脇遺跡縄文館で公開されている多くの実物には目を見張るものがずらりで、すごい! 行って現物を見てこそ感動する。(撮影は禁止)
※注:
復元の柱高は、土中から出た残根の根元から上までのテーパー(細くなる割合)で木の幹高(枝分かれ未満の有効部)を出し、それを柱高としていると聞いた。
長さを目一杯で切ったことになるが、チカモリ遺跡(金沢市)や、最初の発見地・寺地遺跡(写真=新潟県糸魚川市)の復元は短くて半端に切った感じがぬぐえない。真脇では木の芯をはずして薄めに半裁しているが、高さと地中に埋めた分で得られる掘建柱の安定性では、埋め込む深さが同じ場合、同じ底面積の丸太よりも土接触面が多くなり高く立ち得るだろう。環状聖域がここでは空を指向するように見える。寒冷化の気候変動と関連するか…。虫人
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