人色々々12

[田中雅紀氏の連載マンガ]
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[ ゆうくんの えにっき ]
8月27日  くもり


ほいくえんのとき ぼくはツボミちゃんという女の子となかよしでした。

ツボミちゃんのいえは すぐちかくだったので、ぼくはときどきあそびにゆきました。
ツボミちゃんのいえは大きくてふるい いえでした。いえのうらに ひろいにわがあり、大きな木がなんぼんも うえられていて、そこで2人でよくあそびました。しばふのところにすわっり、ままごとやゲームをしたりしました。

ある日 おいしゃさんごっこをしました。
ツボミちゃんはしばふのうえによこになり、シャツをまくって おなかをだしました。
ちかくにザクロの木があって、まわりのじめんにザクロの小さな み が たくさんおちていました。こゆびのさきほどの おおきさで、タコさんウインナーににています。ザクロは花のあと み がたくさんつきすぎると、木がじぶんで み をおとして へらすのだと、ツボミちゃんのママがおしえてくれました。
ぼくはザクロの小さな み をひろい、ちょうしんきにしてツボミちゃんの白いおなかにあてました。

あきになって ツボミちゃんのかぞくが なごやへひっこすことになりました。

ほいくえんでもツボミちゃんのおわかれかいをしましたが、ひっこすまえの日に、ぼくのいえまでツボミちゃんとツボミちゃんのママがおわかれをいいにきてくれました。ツボミちゃんのママとぼくのママはママともで、なかよしでした。
ツボミちゃんは、これ、といって かみのふくろをぼくにくれました。ふくろの中には おとなのげんこつほどの おおきさのザクロが4つはいっていました。あのツボミちゃんちの うらにわの木になったザクロの み です。

ぼくはうつくしいザクロの み をすぐたべてしまうのが もったいなくて、つくえの上にかざっていました。
3日めにザクロをわれめにそってふたつに わりました。中には あかいつぶつぶがぎっしり つまっていて かがやいていました。
ぼくはすこし ほぐして口にいれました。あまずっぱい おいしいが 口じゅうにひろがりました。

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by spaceTAKI | 2016-08-28 19:32 | ☆人色々々(花丸ゆう) | Comments(0)