何をのぞむか 

2月12日(日)

「何を望みたいのか?」 


 私たちが直面している真の疑問は「私たちは何になりたいのか?」ではなく、「私たちは何を望みたいのか?」かもしれない。この疑問に思わず頭を抱えない人は、おそらくまだ、それについて十分かんがえていないのだろう。

(『サピエンス全史(下)』ユヴァル・ノア・ハラリ著、柴田裕之訳/河出書房新社/2017年で18刷発行)

d0329286_14364330.jpg 日本での初版は2016年の9月で、去年('17)にはNHK「クローズアップ現代」がとりあげ、ビジネス書大賞、紀伊国屋じんぶん大賞2017の2位をとっている。
地元の図書館や書店の店頭を飾っており、装丁デザインの魅力にも惹かれた私は、昨年買って一気に読んだ。冒頭の引用は、本書(下)の最後、締めくくり部分だ。

 SF小説なら、面白いで済むところ、現代の科学的所見や学術的成果をくみながら、絶滅させた旧人類らと我々ホモ・サピエンス[脳配線の突然変異=認知能力の革命]との比較から説き起こし、巨大資本の流入先である[コンピューター+遺伝子操作⇒「デジタル生物」]としてもくろまれるサピエンスの近未来像への、真摯な疑問の投げかけで終わる。

この本が文学書や哲学書ではなくビジネスの大賞をとってるという現実的な”怖さ”がある、と言うべきと思うが、何せ問われている問題が大きすぎ「頭を抱える」のみの私…がせいぜいです、という本なのだ。

ゴーギャンの絵のタイトルではないが、われわれはどこから来てどこへ行く、つもりなのだろうか…? 
中田むしんど

スペース滝
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by spaceTAKI | 2018-02-12 14:43 | ■文筆 | Comments(0)