Gart ジュニア
9月7日
台風や地震被害のお見舞い申し上げます。
台風21号は、滝町も屋根瓦被害を出しました。スペース滝は古い雨樋が落下破損したくらいでほぼ無傷でした。6日の北海道の地震は自然災害とはいえ目を覆いたくなる惨状で言葉もありません。
ところで先月後半、大杉ミュージカル・シアターのガートさんがスペース滝に寄ってくれました。今年秋の演目チラシです。
以前に娘さんと来られたことがありますが今回は息子さんと。高校生ですが、中学時代は野球をやってると聞いてます。「Gart」という名はこれで3代は続いてるはずです。先代は天文学者だったかも。アイルランド系の米国籍というので英語の話題になりました。
ちなみにスペース滝の化粧室前にある、麦藁帽子に蝶がとまっているモノクロ写真作品は幼少時のジュニアを小松市の林さんが鶴来町の昆虫館で撮られたものです。
私は「私」という意味の日本語がいくつくらいあるか数えてみたことがあって、40以上は見つけました。おいどん、わらわ等、知っていても使わないものも含めてですが、英語だとIとmeの他は知りません。で、英語の方言で何かあるかを話題にしました。
映画「マイフェア・レディー」のクイーンズ・イングリッシュを理想型だとして、英米豪の英語圏などでも、発音の違いや俗語訛りの違いはあるけれども、基本はIとme以外の表現はなさそうという話に。
陶造形家のキム先生にうかがった時は、朝鮮語は格による名詞自体の変化形はあるものの「私」単独ではヴァリエーションがないような話でした。
中国は多民族国家ですから、それをも数えれば多くあるでしょうが、例えば漢民族、漢字のみで数えて単数一人称が40個を越すとは思えません。なぜなら日本語中に、私・我・我輩・俺・小生・拙者・朕などの一人称漢語をすでに含んでいて、それ以外の表現もあるのが日本語だからです。
つまり一口でいえば、日本語は、日本民族と同じく”雑種”なのだから色んな表現が取り入れられたり併用してきた結果なのだと言える、かと思います。
近年は遺伝子研究が進み、日本人がどんな経緯で今に至ったかがいずれ判る日もあるでしょうが、日本語の成り立ちもこれからは新しい観点で論じられることだろうと思っています。 中田虫人
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