毛嵐1号が発生
11月14日(土)
昨日はいいお天気で、船釣り帰りの坂田さんはクーラにフクラギが一杯。ご機嫌でした。
坂田さんは針山という宝達山裾の山中にある限界集落で焼き物をされてますが、釣りが趣味。お気付きの方もおられるかと思いますが、先にブログに書いた三引集落の地図に「針原」と言う地名を右下に入れてます。針山、針原…そう、アイヌ語ととって調べました。地獄極楽じゃああるまし針の山はちと残酷な名前ですから。
「ハリ」というのはハナウドの茎でした。ウドとは違うセリ科で2メートルぐらいの高さになるらしい。一般的には食べないそうですが、食べ方を紹介したネット情報もあります。縄文人ならきっと食用でしょう。針原だとパラ(バラ)もアイヌ語だった、かと記憶します(*)。「ハリ・山」ですと、アイヌ語と和語の重箱読みになってしまいます。
『角川日本地名大辞典(石川県)』に、「針」が頭につく地名が3項出てきます。
*原: アイヌ語辞典ではpara、bara(パら、バら)が完全動詞で、広い、広くあるという形容詞的な働きをする語です。針原=ハナウドの茎・(それが)広くある、と言う意味になります。縄文時代の三引人が使ってたかもしれませんね。
- 金沢市の「針屋町」は江戸時代からなので文字通りでしょう。
- 鶴来町の「針道」は古語辞典にある「墾道(はりみち)=新しく造った道)」で、「加賀志徴」からの出典もあります。
- 志雄町の「針山」も「開墾」した山の意味かもしれません。加賀藩領→土方氏領→天領、と領主が代わってます。白山神社が村社ですが、江戸期の明細帳に「観音」とあり、「もとは幅6尺の大石を神体としていたといわれ、磐座(いわくら)あるいは白山系修験者の行場だったと考えられる(志雄町史)」と同辞典にあります。※磐座(=神の座。自然の大岩が多い)。
◆「針原」は文献には出てこないですが、当然開墾して新しく造った原(畑?)の意味なのかも知れず、むやみにアイヌ語と結びつけられない要注意地名でしょう。縄文人エリアなので迷いますが。
昨日は長岡さんが横浜からのお客さんを3人連れてスペース滝の作品鑑賞に来られました。「面白かった」との感想をいただき嬉しいことでした。
お晴天が過ぎて、今朝は冷え、今冬初の毛嵐が立ちました。寒い中、釣り人が沢山。港の中ではフクラギはだめでしょうが、小アジが連れてたみたい。
925-0005 石県羽咋市滝町レ99-88 TEL; 0767-23-4401