日本人、それなりにスッキリ!
中田虫人 Mushind N.(Blog mgr.)
17日に、金沢大学などの研究発表(米科学雑誌電子版)で見えてきた”日本人の出来上がり方”を私流に読み解きます。
新聞報道では共同通信提供と思われる図が簡略すぎて今ひとつ勘所を捉えてなかったので、朝日新聞のネット配信の図を加味して私が改めて図解作成しました。内容的にはすでにブログで紹介した斎藤先生の遺伝子研究で示唆されていた「日本人の三重モデル」を具体的に時代区分した、という研究成果と言っていいと思います。
従来は、縄文人が居た所に大陸から弥生人が割り込んできて日本人が出来上がった、という二重モデルが定着してました。遺跡からのあらたな人骨DNA研究で、弥生人に続いて古墳人が加わり、現代に続く日本人像が出来上がったという「三重モデル」の研究成果です。

もやもやしてたものがハッキリしてきたと私は思います。日本語の源流や風貌の成り立ちを探るのにもとても参考になります。
- 縄文人はアイヌ語同様の「抱合語」という古いタイプの言葉を使っていた。
- 北東アジア人がモンゴル系の「膠着語(こうちゃくご)」と言われる「てにをは」助詞や「の」でくっつけて繋げる”大和風言葉”を持ち込み、これが日本語の基礎になった。(✳︎1)
東北以北では弥生化がやや遅れ、アイヌ語が残るとともに、東北弁なまりを生じた。 - 古墳時代に大陸から来た人は、大陸で”クレオール言語(✴︎2)”化 した言葉の持ち主で、言葉自体の多様化要素や柔軟性があり、列島ですでに定着していた大和言葉を吸収して溶け込んだ。
が、大陸での地域差や来邦の時間差(移民の居住地設定政策歴なども)で関西なまりと関東訛りなどの特徴を派生した。
(✴︎2)「クレオール語(creole)」について説明します。複数の未知言語間の意思疎通のため、言葉が混ざって文法的に簡略化された言葉で、それが母国語になったものです。
中国語はクレオール語の一つ。過去形や未来形がなく文脈や補助語で推測します。四声というイントネーションの違いもかつては8声だったそう。またそこでは漢字の発明が書類での伝達という共通文体を生み、それが口語の簡略化を促したと言われています。
顔などの人種的特徴の変化も、なんとなく見えて来ます。縄文顔のつぎには北東アジアののっぺり顔=お公家さん顔がやって来て、最後に大陸の”クレオール顔”が来て既にごちゃ混ぜで、いろんなタイプの特徴が混合と並存する日本人顔になった。
いわゆる「日本人・海洋民族」説との整合性については第3波の古墳人とのからみが濃厚かもしれませんが、いずれにしろ氷河期を過ぎた日本列島へは海を渡らねばならず、大陸系の古い形質をも抱えて日本化する”吹き溜まり文化”を醸していった、と言うことになります。
以上、私見を交えたご報告をさせていただきましたが、「日本人とは何か?」がそれなりに総合的に繋がって、初めてスッキリしたと言えるんじゃないでしょうか。
諸説との細かな整合性にはまだまだ問題があるでしょうが、少なくとも私はやっと自己ルーツが判明した思いでぐっすり眠れそうです。

