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ギタリストが書いたちょいと良い話 

2021年10月1日(金)

久々の、アミーラ譚(たん)
中田虫人 Mushind N.(Blog mgr.)


  もう6年も前のこと、ギター弾きのビンセント・ヴァン・ヘッセンは、ベルギーのブルッセル・センター前で路上演奏をしていました。彼はプロの音楽家で、クラブやフェスティバル、観光船などで演奏するんですが、路上パホーマンスも多かった。多ければ300人もの人々の聴き手を惹きつけて演奏する妙はなかなかのもので楽しい、と彼はコメントしています。

(▽ベネルックス3国は絵本の様な街並みに食と芸術文化で”おとぎの国”と言われます)
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 『面白い経験もするが、不快なこともある。例えば、酔っ払いや、嫌味な連中、エネルギーの有り余った若い子らの扱い方…など。時には熱狂的なファンもいるので、期待に応えて歌うこともあります。彼らは私に、あなたらしくやって欲しい、とアドバイスしてくれますが、「アべ・マリア」のリクエストをすることもありました。

  2015年の1月。その日は、風の強い寒い日でした。演奏の合間に髭面の男がやって来て「私の思いを聞き届けてくれたら有難いんだが」と言って、「持ち歌のうち、アベ・マリアはどうだろうか?」と言う。しばしの後、私が承諾すると彼は「彼女を呼んでやってくださいな」と言った。

 可愛いちょっとシャイな小さな子が来て、丁寧に「こんにちは」と私に挨拶しました。私がどんなキーで歌いたいのか問うと、彼女はネーデルランド(=オランダ)人らしい父親にアドバイスを求め、ややあって、彼は「FかGなのですが」につづけて、驚くなかれ「もし可能なら、アミーラはG(ソ)がベストなんです」と加えたのです。

 それは稲妻に打たれた様な衝撃でした。私は彼女に感銘を受けたことがあったのですよ…!! オランダ・ゴット・タレントというTV番組で二つのクラシック音楽に感動したことがあり、片やクラシックギター演奏家で、もう一つが彼女だったんです。事、この場に及んでは、私は一か八かやるっきゃなかったですよ。
そして彼女の歌に畏敬の念を抱いたままギターに集中しなければならなかった事を付け加えておかなくてはなりません。

 ビデオ撮影は友人がやってくれましたが、最後の20秒はメモリー不足で、別の友人からの補整です。この日の200人ほどの観客と私にとって本当にすばらしい、生涯まれな記念になった日曜日の昼下がりでした。』(末尾にYoutubeリンク)

⭐️


手術の間は”アミーラ”を聞いていました


 3日前、手術台の私(虫人)は、気を紛らわすために「俺は死体だ、だから痛くない!」と暗示をかけたり、アミーラの健康で豊かな歌声を脳裏にイメージさせて気楽さを装ってました。「ピッ、ピッ」という鼓動の電子音が絶え間なく聞こえるのですが、ちょっとした気分(例えばメスの想像)の違いで脈が速くなる。
 不思議だったのが、最近はすっかり虜(とりこ)になっているアンジェリーナ・ジョーダンではないこと。彼女は刺激が強すぎるんですねえ。で、久々にアミーラ・ウィリハーフンをブログにあげました。ちなみに話の舞台はベルギーですが、アミーラの出身地はオランダのナイメーへンです。

▶️ Amira W & Vincent van Hessen 'Ave Maria'
▶️ デズニーの「ピノキオ」から「星に願いを」

オランダからお父さんが南ア国に来てピアノ伴奏の最新映像。小さい頃の特別な思いの曲で妖精を信じていたと言ってます

 
スペース滝925-0005 石県羽咋市滝町レ99-88