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10月、”漂着神”遠望

2021年10月6日(水)

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喫茶クルーズでピアノ
中田虫人 Mushind N.(Blog mgr.)


 行きつけの喫茶店で3度目のピアノを弾かせてもらった。本日は「ピアノ弾いてください」と”まい子ママ”に促されてその気になったけど、70点が良いところ。「瞬時に判断して弾くってすごいね」と褒め言葉をいただいたけど、出来の悪さは当人が良く分かっていて、言い訳もしたくはないので「また勉強してきます」とごまかした。

 新聞の最終面ラテ欄下に「運勢」欄があって、未年(ひつじどし)の方は「大鳥大空に飛びくるが力なくして落ちる。英気を養え」とある。この手の占いは当たっていれば納得し、外れていれば誰ぞ自分以外の別人のことであろうと納得するので”とても良く当たる”。

 本日私は「当たり」だが、昨日だって同じ悪状況で今日に始まったことではない。手術後の一部が緊張過多で少し開いてしまってから一週間ほど経つ。毎日病院に通ってガーゼ交換しているが、総合病院だから待ち時間が長く疲れる。疲れていても憂さ晴らしはしたいからノコノコ喫茶店に出かける。

 私のピアノはインプロビゼーション、つまり即席演奏だから気分や体調次第で出来が決まる。こんなのはアマチュアの最たるものなので、他人様に聞かせられたものではない。だから、お客様方が全て帰られた後で弾かせていただいた。それでもお褒めにあずかると、こそばゆいことこの上ない。

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柴垣町の漂着神


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 写真の正面の小山は古墳で、山頂に神社が重ねて建てられ、能登の海岸線近くに点在するいわゆる「漂着神」の一つである。喫茶店にいたるには必ずこの小山の前か背後を通過する。これは柴垣の浜と村落の裏高台にある大和系の神社で「椎葉圓比咩神社=祭神:椎葉円比咩之命(シイバマルヒメノミコト」という。

 崇神天皇がらみの説があるが、ブログの流れから言えば第3段階の"大陸系クレオール組"=古墳時代人という最後に大陸からやって来た渡来系人に属する人が居着いた所と解されるけれど、この時代は日本人とその国の基礎を築いた重要な時期にもかかわらず、はっきりしないことも多い。

 能登古代史の言い伝えには大国主命(おおくにぬしのみこと)と崇神天皇(すじんてんのう)がよく登場する。キーマンで重要人物であり、日本書紀という初の歴史文献に出てくるにもかかわらず、学者によって種々解釈が別れ、今のところ謎の多い二人と言うしかなさそう。

 「日本人の三重構造説」と言ってもDNA研究結果が3種の時間的差を示していると言うだけの話で、現実には3回渡来どころか何波にも渡って來邦が繰り返されたはず。それも多くは朝鮮半島での抗争がらみだろうし、古墳時代前には既に本邦に第2派組(弥生組)がいたわけで、弥生人こそが戦争をおっ始めた国造りの主役だと思われるけど、「日本人が完成した」という古墳人の「古墳時代」とは、第2派組弥生人が先鞭をつけた次時代のことなのか、第3派の大陸組(いわば大国主や崇神天皇という外国人?派)を待って戦争が終結した時代を言うべきなのか、残念ながら私にはその真相がすっきりとは見えていない。(なかたむしんど)

スペース滝
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