カメさん受難の季節
中田虫人 Mushind N.(Blog mgr.)
8世紀、越中国守として赴任した万葉の歌人・大伴家持は、水上に浮かぶ「布施の円山」へ遊行して舟での歌詠みを楽しんだらしい。入江は現在水田になってると言われる。
富山県の高岡市へ(中古電気部品探しで)買い物に出かけるとき、私は布施の丸山の鳥居前を通るのですが、昨日その近辺農道交差点でカメを発見。






持ち上げると、我が指を手足の爪で払おうと引っ掻きます。この感触が懐かしい。子供の頃は痛かったですが今はこそばゆい。私はオランダの歌手のアミーラ同様カメ好きな子供でした。
あらっ! カメラが草むらにコロッ! レンズが泥を噛んで凹みません。車に戻ってティッシュペーパーで拭くなどするもレンズカバーが締まり切りません。諸事後回しに、溜り水で手を洗い何とか出発しようとしたら、田へ放したはずのカメがもう這い上がって道路を横切ろうとしてるじゃあないですか。トラックがゴーッと突っ込んで行きます。

すでに老人は息が上ってバクバク状態。車に戻ると電話がありましたが、耳に当てるも息絶え絶えで返事もできませなんだ。
能登に住んで十年以上ですが、道路上のカメを移動させたのはこれで5匹目。帰途、我が町の高速道取り付け道で轢かれてるのを初めて見ました。田植えの耕運機に追い立てられて道路に出るんでしょうが、カメは野ウサギのようには逃げられません。あわれです。