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カテゴリ: 虫人ムシンドブースページ( 86 )

羽咋の人に 

5月22日(水)
新しい年号になったことでもあるし、キリもいいので、5月15日から羽咋市に住民登録をしました。色々と変更手続きすべきものがあって大変でした。中でも郵便為替の切り替えでハンコが出てこず、未だ処理半ば。手続きの連絡待ちです。
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市役所の掲示板は人口21,555人となってました。さて、6月1日には増えてるか、同じか、減ってるか、私の転入はどう数字に反映されるのでしょうか、ちょっと楽しみです。 中田虫人

スペース滝
925-0005 石県羽咋市滝町レ99-88
 TEL;0767-23-4401
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”ゆめ” 
具体の次は,もの派!?

4月18日(金)
ブログ、前回掲載から早くも一週間がたってしまいました。

ネタ切れとも言えますが、言いたいことや書きたいことがないのです。老化のせいか、精神がカッカしない。良く言えば落ち着いて安定した精神状態であって、それは幸せな事で悪くないのだけど、…はやい話、夢さえ見ない凡凡の日々です。

 それが曲(クセ)のある夢を見ました。気になって、その意味を知りたく思うのですが、あいにく夢の心理分析を書いた本は随分昔に捨ててしまった。手持ちのは、故人で精神科の看護婦だったフランスの友人からもらった形見の仏語本しかないのです。
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辞書を繰りながら当格項目を読んでみる。「エネルギー不足だ、との自身の自覚」を意味しているらしい。

 で、その夢を漫画で再現してみました。片町は金沢市の繁華街ですが、もちろんボッタクリはしませんし、第一私はその種の酒場に出入りしたことはない。
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 この夢のカギは「お金」です。
新紙幣が話題になっていますけど、紙幣そのものは価値がなく、その機能にこそ価値があるわけです。お金はその象徴として夢に出てくる。ですから、私の財布は期待に応えられるほどの中身がないので勘弁してくだされませ、と訳せそうです。ちなみに実際のお金は”汚いモノ”という隠れた認識があって、夢では「糞」として現れる。クソまみれは必ずしも悪くはないのです。



 実は、この夢を見た夜の午前、美術家のK氏から電話があり、ロサンゼルスでは、大阪の「具体美術」作品の高騰を追うように、目下、日本の1960-70年代の「もの派」の作家に陽が当たり出した、という情報が入っていました。

 アメリカの一般人に最も知られた現代美術家にアンディ・ウォーホルがいましたが、彼は分厚い日記(中原佑介訳)を遺していて、ある日「NYで開催された日本の前衛美術展を見に行ったが、アメリカのまねだった」という短い感想記述があります。ここは意味シンのところです。

 で、もの派は日本独自の美術動向であるのに「プアー・アート(=アルテ・ポーヴェラ、貧しい美術)」と言う、あちらの美術と一括(くくり)りにされて来たのは心外で、向こうの理解不足、東洋的な独自の価値観は結局欧米人に受け入れられないのだろうという絶望感のようなものが私にはあったのです。それが、ここに来て、やっと世界美術の仲間入りを果たせそうなムーブメントを起こせそうな気配、と言う朗報なのです。

もっとも私には直接関係ない遠い世界の話なのですが、これは、日本には現代美術のマーケットは無い、などと嘆きなさるな、いい仕事はいつか認知され、世界のマーケットで”億の金”になる日がきっと来る!(?)と、言う希望に繋がります。

 私の潜在意識はそれに反応したのです。「ああ、やっと希望が見え出したのに、私には手遅れ。もはや時間も体力もない」と夢を借りて我が深層心理を描いて見せてくれたのですねえ。



 若い美術家志望の皆さん、諦めたり拗(す)ねたりせず、思う存分自分の夢に向かいましょう。少なくとも自分自身で自分の限界など作らず、本道を外さないで的確に歩めば可能性はあるのです。たとえそれが未完に終わったとしても、きっと後悔のない充実感がその人生を輝かせるはず、とは思いませんか?

 夢の意味を知った私は、改めてそれなりの”年寄りの冷や水ドリーム”に立ち向かうべきだと、自らの夢に教えられた思いがしたのです…。が、さてさて。 中田虫人

スペース滝
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大掃除 
ご来客予約


4月10日(水)
明日、お客様が5人来られる。
金沢美大の2学年先輩の方々が目下金沢市内で同窓会の最中で、明日はその流れで関西の森本紀久子さんら女性の来館予約が入った。

当館がまだ内装工事中に来られたことがあって、お隣の魚屋さんでお造りを頼んだ。その味が忘れらないからもう一度お願いしてくれ、という。
私は長い冬眠から起こされたようで、ここのところは慌ただしく準備に追われていた。
筧さんと長岡さんの両ボランティアさんのおかげでトラックいっぱいの粗大ゴミの処理も済み、展示場もなんとか形になった。

最後の仕上げは各室の掃除機かけまくりと、台所関連の仕上げ。アサリの味噌汁も出すことにしてスーパーでパック入りを買ったのだが、試しに舟揚げ場で海水を汲んできて沈めたら、ほぼ全てが吻を出し始めた。どうせなら今晩だけでも元気でいてほしい。海が近ければこそできると思う。
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 それが終わると、13日か14日のいずれかに、ピアノサービスの伊藤さんがペダルの修理などで富山市から来られる。マリンバの演奏をされる方が、当館での演奏打診と下見で同伴される予定だという。

いよいよ慌ただしい春の目覚めになってきたようです。 中田虫人

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クレーターづくり 
こんな方法があるんだあ!

4月5日(金)
探査機「はやぶさ2」が3億キロ先の小惑星「リュウグウ」に人工的なクレーターを作るため、衝突装置の打ち込みを成功させました。世界初だそうです。素晴らしい。

 こちらはミクロクレーターかも、とご報告。10日ほど前、私の左手の薬指で初めての傷害がおきました。爪の端が皮膚に食い込んだのです。身内どうしのこととて身体自身に任せておけば勝手に治るだろうと、気にもとめませなんだ。
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 初めはポツンと赤らんでいただけが、今朝は痛みが…。トゲ抜き用のレンズで覗くと中央に膿みのような黄ばみが発生。慌てて病院へ。皮膚科の女医先生は「飲み薬で治せます」とおっしゃったのですが、痛いのを覚悟の荒療治をお願いしましたら、思いもよらぬ”クレーター療法”でした。
注射針ほどの”錐(きり)”を爪の上に立て、グリグリ回転。ついに膿出しに成功!

「先生、こんな方法があるなら、爪のミズムシにも効きそうですねえ」
「ミズムシは今では爪の上から塗る薬があるんですよ」
「へーっ!」

と、世の中の進歩の速さに感心するばかりの日でした。
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それにしても本日はもう四月五日、時の経つのがホント速いなあ。 中田虫人

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ここんところ
今晩は雪か 

3月13日(水)
あちこちに梅の花が盛りで、暖かさにほだされて、いい気分で元気をもらい、先日は早々とスノータイヤを履き換えてしまいました。
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 昨季は大雪で、寒さに耐えるのが精一杯。初めて業者にタイヤ交換を頼んだのですが、意外に高くつきました。で今季は体力に合わせてゆるゆると試み、難なく終えてルンルンでした。が、それもつかの間、今日は低気圧が風とみぞれを運んで冬のより戻しです。

「滝港」は滝漁港ではありません。避難港にも指定されてもいるのですが、カモメたちにとっても同じなのか、今季初めて200羽ほどが避難してきており、昨日から鳴き声がかしましい。
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 平野部はなんとか雨でも、峠はご覧のようにみぞれ。山桜のようにも見えますが、ウメです。
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先日、同じ県境の峠からは富山湾と立山が見えていましたが、今晩は雪という天気予報。
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普通タイヤでは、しばし出歩くわけにも行きません。コタツに入っての読書三昧。運動不足で、姿勢が悪ければてきめんに神経痛が起きるので要注意の毎日です。 中田虫人

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(写真集)
アドヴァンスド・スタイル
〜老いるほどに賢く〜


2月12日(火)
 写真集で、英国からNYに渡った青年写真家の手になるハードカバー仕立て、2016年刊、日本語版は'17年刊行。

私は現金主義なので、甥たちが遅めの年賀に来た時、その場でネット注文してもらった。米国や韓国などはキャッスレス決済が8割以上に及ぶが、通産省の調べから推測すれば日本は今でも20%ぐらいの浸透かと思われる。私が少数派というわけでもなさそうだ。

で、それから2週間ほどたっても音沙汰がない。ネット上では英語版は海外から届くので保証できないという記載もあったし、甥が注文しながら「あ、日本語で住所を打ち込んでしまった。ま、いいかあ」などと口走っていたので、少し心配になって来た。4000円ほどの高価な本なのである。

 内容はお年寄りの派手なファッションを街頭で取材したもの。数年前、私の美大時代の同級生M.Uさんから近況報告の電話があって、その頃、確か手染めだか古布(or希少布)だかを自己表現として着こなし街に出るのだという。「それはちょっとアートとは違うんじゃないか?」などと私は話したのだが…。

 年末に久しぶりに慌ただしい電話があって「あなたはアートではない、と言ったが、アドヴァンスド・スタイルと言う本に私の写真が載ったのよ」と言う。「へー面白い」と、私の好奇心が疼き始めた。英語版もあって、神戸のどこかのお店で見かけたとも言うので、せっかくだから私は英語版を買うことにしたのだ。
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 先月土曜日、歯医者から帰ると、たまたま留守番をさせられていた画家の野中氏が、郵便が届いたと言ってそれを差し出した。見事に日本語のアドレスがシールにプリントされてぺったり小包に貼られていたのがこの写真。英国側で受理した注文は、それが何語あろうがそのまま入力され、送付書類の一角に返信アドレス用シールとして印刷され、切り抜かれている。うまい仕掛けだ、と思う。



 さて、その中身だが、彼女が言うごとく、被写体の老女性たちのコメントが同類たちを勇気付けそうな言辞に富んでいるようだ。

 最初の女性はガンジーやチャーチルと少女の頃知り合いだったと言う96歳のヨガの先生で、若々しくも活力に溢れたその生き方の裏には、インドの修行者が経るという段階を踏んでゆく人生観(=四住期)がバックにあると思われるが、サブタイトルそのままに「老いるほどに賢く(OLDER & WISER)」が実行されていてまばゆい。

 表紙の美人老女は、ネット発信した折、有名ファッション家だった人と間違われ、自信と意義を強めたらしいが、まだ62歳の若さ。先生(プロフェサーとあるので教授かも)としての別の顔を持つ女性のようだ。

いずれにせよ、老いてなお個性的に着飾ること、着こなしを表現として肯定的に実行し、老いてなお輝いているのは確かだが、こうした人々を現代写真として捉え、語らせた著者の目こそアーティストというべきと思う。今日の写真芸術の一つのあり方がここにはある。

 さて、肝心の彼女だが、4人の日本人女性が居並ぶ端にいた。他の3人は特に派手ではないし、小柄な彼女の、自然染めらしき生地を肩からかけ流した、ラフでおしゃれでしっとりした、焼き物なら「土味」的な粗さが目を引いたのは明らかと思う。ちなみに息子さんは東京芸大の難関を現役で突破したはずだし、彼女自身は率直な語りで知られる”関西のおばちゃん”ではある。

ファッションに興味のない私でもつくづく思うことがある。それは日本の、なかんずく地方の衣類店に並ぶ一般女性用ウエアの地味さ、である。売れるからこそ店頭に並ぶのだろうが、心の内を見るようでどこか寂しい。

表には内(中身)が現れる。
芸術でなくとも、人が人間という社会的動物である以上、それが何であれ、外からは常にその中身(心)が表現されている姿だと見られていると思う。だからこそ自分らしくあれ、だ。
”To thine own self be true "(「汝のものにては己れ独自の自分に誠実たれ」=自身のことはカラスの勝手) と締めてるリタ氏(アクター・ソングライター・プロデューサー)による裏表紙の推薦文があるのだが、それを言っているのだろう。
(日本語版と訳などが異なっていても、お許しを) 中田むしんど

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近況
確定申告用の?ハサミ


2019年2月4日(月)
新鮮な形をしてる物には気が惹かれ、思わず買ってしまう
。このハサミ、全く用をなさないものならば、つまり無目的に、単なる遊び心の”造形言語”として作られたのなら、これは「アート」と呼んでいい形をしてる。なかなか魅力的な作品に見える。
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が、これは実用品でシュレッダーなのだ。電動の機械とは違い、紙全体ではなく、アドレス部分や名前、数字部分といった個人情報のみを選んでカットできるので、ゴミはわずかしか出ず残りは再生紙に回せる。

確定申告を終えたが、このハサミは重宝だった。前回は電動処理をしたのでゴミ袋いっぱいの紙くずが出て(これは繊維が切断され再生利用ができない)面倒だったし時間も食った。私は今年、ルーティーンの仕事から完全解放され、年金主体の生活者になるので次回の確定申告からは楽になるはず、我ながら長年よくやったと思う。

大工仕事


 ここのところは大工仕事もしていた。ダイニングキッチンを”キッチン・ダイニングルーム&スタディー”に、つまり「台所食堂兼書斎」にリホームし、昨日完成した。
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仕上がり⬇️

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 水回り場所なので書籍の保存に向かないから、本棚は全てガラスの入ったものを3基運び込んだ。元々の備え付けカウター食卓も私の手作りだったので、改造には遠慮がない。テーブルの板は切断し床材と棚に転用した。

 マントルピースをその床上に設置したが、中古屋さんで見つけたイミテーションで中に石油ストーブをおく。隣の薪ストーブも同様の電動のフェイクもの。本物に近づこうと頑張ったニセ物は作者の心を見る思いがして、私は面白くて好きなのだ。金沢21美の人気作「レアンドロのプール」もプールの偽物だからこそ面白い。遊び心が楽しいのだ。

 大工仕事は体力的にもう無理だろうと思っていたが、休みながら少しづつ成し遂げ(足の親指の爪を少し剥がしたけれど)、適度な運動になったのか体調も良くて自信が戻った。歯医者通いもあと一回で終わるし、懸案がいくつか一段落したので近々日常に戻れとるは思う。
これも暖冬で、今季はのびのび生活できてるせいと思う。ありがたい。 中田虫人

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上水道のメーター、水漏れ止まる!!
原因は温水器だった


2019年1月11日(金)
 去年からの懸案、水道水の垂れ流しが解決しました。原因は温水器のバルブ故障。今日、設備やさんのMさんが部品を取り替え、明日からはお湯が使える。
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メーターから家の基礎までを掘り起こし、あとは室内を掘り起こすことになりはしないか、その時は台所ごと取り換えてしまおうと思ってましたが大過なく終了。バルブは微妙なので、セット部分の下器具も替えて高くつきましたが、一安心。
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 今日のニュースではここから金沢へ行く途中の津幡町で火災があり、お婆さんが外出中にお爺さんが亡くなったとのこと。さもありなんと電化住宅にし、火の気のない独居老人を目指した私でしたが、温水器の設置がその条件でした。今は夜間電気料金も値上がりで、メリットがあるのかないのか怪しいですが、まさか機械の心臓部の取り替えで高額出費とは…。

 水道のメーターが四六時中回り続けていた仕組みはこうです。
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故障箇所はてっぺんですが、ここが開けっ放しですからジャンジャン水が入ってくる。するとタンクは慌ててドレンから排水し続けてバランスを図り、下水道に放出してたわけ。もう少し利口なコンピュータなら「私、故障です!早めに修理を」なんておしゃべりしても良さそうなのに、ダメじゃん。 中田虫人

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[虫人・アーカイブ(2)]
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[昭和60(1985)年4月17日付・北陸中日新聞夕刊]掲載から

金沢市街の露天風呂


 マイカーに追われて火の車を走らせるのが国鉄なら、家庭風呂に押されて沈みがちは公衆浴場である。そこで手っ取り早い客集めにと温泉の掘り当て競争が起こる。などという素人考えは休むに似たりなのだと反省した。

 このところ街のあちこちで目につく○○温泉と言う名の浴場は「温泉」という言葉のあいまいさ原因らしい。以前は25度を境に鉱泉と呼んでいたものも1リットルに1グラムの溶解物があれば今では温泉と名乗れるそうだ。

 さて、金沢市街地にある銭湯の敷地に温泉がわいて、庭に露天風呂があるという。ならば男女混浴に違いないと考えたのは友人で、私の方は工事現場の湯だまりに首だけ出している自分を想像するぐらいしかできない。白山山中の露天風呂に入り、頭上に
雷と雨を受けたのが何とも気持ちよかった、という若かりしころの友人の話も、市街地というのでは結びつけようもない。そこでとにかく行ってみることにした
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 満開近い桜には気の毒だったが、その夜はおあつらえ向きに雨降りになった。市内暁町543、兼六温泉という。昨年の12月に45度近い自噴泉を掘り当てるまでは、あやめ湯という名の公衆浴場だった。水源が22度と温かかったことから、おじいちゃんの温泉掘りの夢が始まったという話だ。

 露天風呂は男女の湯を隔てる中庭にあった。元は子供用の屋外プールだったので、座って肩が沈むほどに浅いがかなり広い。板塀の向こうは同じ造りの女性用の露天風呂らしい。雨脚が水面をたたく。加熱なしだから外に出るのは肌寒い。照明に浮かぶ梅の木や明々した浴槽の窓を、薄すら茶色のぬるま湯につかって眺めていると、置物のヒキガエルにでもなった心地がして、そいつと首を並べていた。(以下略)  絵と文 中田虫人

温泉はヤダ!の山中の「鉱泉」

 記事の兼六温泉は健在で、今は宿泊もできるらしいです。
さて、私の神経痛には山向こう山中の「床鍋鉱泉」が効くのです。以前に分析表をブログに掲載したように、実はこの湯、温泉を名乗る資格があります。地元客は、温泉を名乗ると何かと金銭的にも物入りなので、敢えて昔のままにしていると聞いていると話してくれました。
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 平野部と違い、山からの湧き水は有効成分が濃厚かも知れません。歴史も古く、名も知られていてたたずまいは昭和の面影のままなので、寅さんとひょっこり出会ってもおかしくない雰囲気です。
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 私が隣県から来ていることを知ると、地元の方から「ありがとう」と挨拶されたことが何度かありました。狭い谷間の一軒家で、隣家もないのですが、近隣の村の方々からは心底愛されているなとつくづく思います。
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 500円なのでガソリン代を加えても安い方でしょう。過疎化の進む中、いつまでも続けばいいと思うのは私も同じです。


 私の祖父夫妻が、湯治湯に行った話を聞いたことがあるのですが、何日も泊まりがけで台所での自炊生活をしたものらしい。さぞ命が延びたことでしょう、80,90という天寿を全うしています。私の方は自然湯ならぬ薬漬けで人工延命している塩梅ですから、長寿といってもどこか引け目があります。
 今冬とうとう年が明けて、また一つ歳をとった格好ですが、せっかくの延命だから、できれば意味のあるものにしたいとは常々思ってはいるのですけれど…さてさて。虫人

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あけましておめでとうございます。

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2019年1月1日(火)
 暮に降り出した雪も大したことはなく、元旦の朝は初日の出が部屋の奥まで差して思わずカメラを向けました。
 荒れていた海も今朝は穏やか。今季初めてウを見ました。一羽だったので一句浮かびました。

鵜一つ 背伸びの影や 初日の出 (虫人)
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 しばしおいて、4羽に。師走の気多大社神事「鵜様道中」はウの捕獲ができず中止の年が続きましたが、今季は無事にすんだようです。
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 年末はニューヨークから帰郷した美術家の東間章記(あきのり)氏が数年ぶりにスペース滝に来られました。雪雷の実験研究に参加して、落雷を作品化するための帰省で、昨年は仕事の都合で実家にも顔を出さずのトンボ帰りだったという。今年はゆとりがあるらしい。
 
現代音楽家の島田英明氏がピアノでの音源録りで2度来られました。
以前、若手のアスナ・アラシ氏(金沢市)とスペース滝で共演されたことがありますが、アスナ氏は最近ヨーロッパでの100個のシンセサイザー演奏が現地の新聞報道され、各地の美術館からの演奏依頼でスケジュールが混み、健康が心配という話をされていました。

は今のところ元気で、このままなら何とか冬を越せるでしょう。
珍しくお雑煮を食べ、鏡餅も飾りましたが、相変わらず古書籍の補修と整理に明け暮れています。 中田虫人
 
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