カテゴリ:☆垣田堂ブースページ( 40 )

[ギタリスト・垣田 堂氏のブースページ]

DoNote, 2018.5.21: 音楽の神様 


音楽の神様はいる(ある)。

いきなり、なんだか宗教色の強そうな出だしだが、近年そう思う事が多くある。
音楽の活動をするにあたっての、人との出会い、曲や作品との出会いもそうだ。
そう思えるようになって、やっとスタートを切った感がある。

今までは、言わば片想いの状態で、音楽が好きなのは当然だが、それをどう駆使するか、どう活動したいかを自問しながら過ごしてきた。
実は両想い、いや向こう(音楽)の側からも愛されなければ、良い音は出ないと気付いた。
それが、冒頭に書いた音楽の神の事だ。

考えてみれば、山の神、海の神、そこで暮らし仕事を続ける人間には、なんらかの信心が必ずある。
それを感じ、畏れてこそ、人間の苦闘が生きるのだ。
決して、怪しげな商売のような意味の信心ではない。
天気や災厄、およそこの世で起こる全てがそんな作用で動いているように思えてくる。

ある伝統芸能の名人が遺した言葉が、とても良く言い表わしている。

やっと下手になった」。

つまり、本当の芸に気がつくまでは、下手のまだ下、海のものとも山のものとも判別つかない程度のレベルなのだと。

海のもの、山のもの、音楽家、建築家、サラリーマンも含めよう、何の仕事、行動でも、あちら側からも意識されないと、本物ではないのだ。
そして、それに気付く、確信を持てる日が来たら、そこがスタートだ。

恐らく、本当の名人は皆そう言うだろう。それも直感している。
そして、そこに疑問を抱くうちは、まだまだ修行(言い方が怪しい)の序のうちなのだ。
直感を忘れた人や、根拠ばかり求める世の中とは相容れない発想、もとい考えかもしれないが、仕事を追い求めていく人間が突き詰めるポイントは、そんな世界にしかないのだと、強く思う。

最後に、僕は四十にして惑ってばかりなので、明日には変わっている可能性もある思想だと、ぜひ断りを入れたい。
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追記
塗装の硬化を待つため弾かずにいた、新しい楽器(ギター)「鳥の歌」。
目の前にしながら苦悶する毎日は終わった。
まずは、寝かした分の鳴りを取り戻している。

【垣田 堂 オフィシャル・サイト】
http://do-kakita.cu-tablet.com/


【ラジオ】
「ギタリスト 垣田 堂のカキタイムズ」エフエムとなみ(76.9MHz)にて
■本放送:毎月第1、第3火曜日19:00~19:30
□再放送:各・同週の水曜日13:30〜と土曜日14:30〜
☆インターネットラジオが便利です。エフエムとなみのホームページにて。
http://www.fmtonami.jp

 垣田 堂:
 ギタリスト。
 1978年、アメリカ・ニュージャージー州生。金沢市在住。
 ニューヨーク、スペイン・バルセロナでの演奏活動を経て、現在は北陸を拠点にする。
 美術館、ギャラリー、寺、プラネタリウムでのソロ演奏のほか、舞踊、朗読、ライブペインティングなど、他分野のアーティストとの共演も行う。


スペース滝
925-0005 石県羽咋市滝町レ99-88 TEL&FAX 0767-23-4401
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DoNote, 2018.3.25: アナログな音楽家


ギタリストの垣田堂です。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
花粉の到来も経て、今年もやっと暖かくなって参りました。

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さて、先の3月半ばに、マイカーを手放した。
かねてより考えていたライフスタイル、徒歩&自転車を基本に、場合によって公共交通機関を使う、というアイデアを実行に移した。

状況は概ね好調。当然以前より不便だ。
だがそれも日を追うごとに気にならなくなっている。
想定を超えるクリエイティブな時間が増え、想像通り音楽により集中出来る。
なにしろ好きな時に立ち止まれ、考え事が可能になる。
いつでもどこでも、楽譜を引っ張り出して勉強、などということもある。
打ち上げにて、酒宴が開かれる場合も問題ない。
更にはエコである(それほど気にしてないが)。

振り返れば、車道がまるで電車のレールのように見えてくる。
信号待ちの車内で、青に変わる束の間を無為に過ごす人々、、とは偏見タップリだが、自由なようで窮屈な溝にハマり、到底手に負えない機械を制している。
痛ましいニュースもあり、運転においては注意する事が格段に多い。
昨今はマナーも何もないドライバーも、多数見かける。

ここまで書くと、僕の神経質な一面がありありと解るようだ。
天才と狂人は紙一重とよく言うが、アーティスト的にはまず及第合格、ここからネクストステージへ、と言ったところか。
次元は違うが、かの大棋士・羽生善治さんも、運転中に将棋盤が脳を支配して危ないので、運転はもう止めたという。

時代を作った大作曲家達は、森や街を散策してインスピレーションをキャッチしていた。
ベートーベンしかり、ブラームスもまたしかり。
バッハは「歩いている」音楽と思う。
音の組み立て方、ある解釈で弾いた時の、音を手で置いていくような感覚。
「大バッハを流れるように弾く演奏家は間違いだ、アナリゼが足りてない(嘲笑)」
という、ピアニストの友人の言葉が響いて来る。

話を戻すと、等身大の生活が快適だ。
活動のあり方も大きく変わっていくだろう。
自分の音楽を広げていくのは、モーターやテクノロジーでなく、アートそのものの持つチカラ、そして、人との出会いなのだ。

ただ、ひとつ忘れていた、僕は非常に燃費が悪い人間だった。
失った燃料は、演奏で必死に取り返すしかない。

追記:
新しい楽器がそろそろ完成、一足先に「鳥の歌」と命名した。
スペインはカタロニア地方の民謡から拝借した名前。
(オーソドックスな楽器と違い)装飾を排したサウンドホールが、まるで鳥の巣箱の入り口のように見えたからだ。
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 ニューヨーク、スペイン・バルセロナでの演奏活動を経て、現在は北陸を拠点にする。
 美術館、ギャラリー、寺、プラネタリウムでのソロ演奏のほか、舞踊、朗読、ライブペインティングなど、他分野のアーティストとの共演も行う。



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本腰で譜面と向き合う
 

2月13日 
今年に入り、急に合奏や伴奏の仕事が増え、自身の作曲も遅々とする、今日この頃だ。
ここに来て、本腰を入れて譜面と向き合う事になった。
そこで、スペース滝のオーナー、中田虫人氏の言っていた「オリジナルを譜面で残したら?」という言葉が響いて来る。

いままで、音楽を耳で聴いて、それをコピーするというスタイルに親しんで来たが、もはや昔の話、楽譜の面白さを、四十歳になった今、感じている。記憶に頼らず、じっくり音と向き合う、そこには電気も要らない(笑
感覚的には、音楽を、平野や森、はたまた山、あるいは切り立った渓谷に見立て、地形図やコンパスを駆使して、分け入って行くようなものと捉えている。
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そういえば、クラシックギタリストの福田進一氏は、自身のTwitterで若手に向け、「もっと譜面を(読もう)!」と言っているし、ドイツの名門、ベルリンフィルの新しい首席指揮者キリル・ペトレンコ氏も、「私と楽譜を二人きりにして下さい。」とコメントしているそうだ。

さて自作を楽譜に残せば、忘れた場合も心配ない、そして、他人が自作を演奏する悦び楽しみを味わえる。
楽譜をおろそかにしていた頃は、耳コピーの感覚を賞賛していたがゲンキンなもの、急に、楽譜を読まない友人をからかい始めるのだから、我ながら困った性格だ。
とは言え、クラシックの音楽家のように、難曲を初見でスラスラ、、の境地までは遥かな道のりだ。

まあ佳しとしよう、幾つになってもまだまだやるべき事は多いのだ。
そんな体験も相まって、いま以上に音楽に入り込んでいる。
車の運転もいずれやめるだろう、直接に関係がないようだが、移動の間も勉強したい気持ちでいっぱいだ。

追記小松の近撥弦楽器にて、自分の新しいギターが目下製作されている。
今4月に完成予定、今から楽しみだ。 ( 垣田堂)

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2018年になりました。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。

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さて私垣田堂は、2018年元旦挟んで演奏だ。日頃たまにお世話になる、温泉旅館での仕事。
去る30日、3日、4日、7日と出ずっぱりなり。

そんな甲斐(?)もあり、うっすらだった、「2本目のオーダーギター」への道筋が明確になってきた。
スペインの名工、アントニオ・デ・トーレスの製作スタイルを踏襲した、小ぶりの楽器を好んできた私だが、まだ見ぬ新愛器は、サイズも大きく、重厚で輝く音色を持つものにしたいと思っている。
志向する音が完全に新たな段階に入っているので、相応した楽器がどうしても必要なのだ。

と、相変わらずのギタークレイジーぶりに自分でも可笑しいが、14才から始め、今までがずっとそうなのだから仕方がない。
数々の縁談の萌芽を摘み取り(独断妄想)、音楽道に邁進、、はたの真っ当な友人達と比べると、なんともフリーダムで、やはりクレイジーな人生だ。

そんなこんなで、先年のロシア公演に続き、うまくいけば韓国遠征も叶いそうだ。
イルクーツク滞在の楽しい思い出が蘇る。
民間レベルでは、国の違いは感じない、ただ、個々人の性格があるのみである。
明るい人、淡々とした人、お酒好き、女好き、色々。
そうそう、渋いロシア産シャンソンを歌う歌手達の伴奏も引き受け、大変だが新しい展開だ。

本年も、色々な人に出逢いたい。
三島由紀夫先生の名著「奔馬」よろしく、ただ駆け抜けるのみである。
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DoNote : 劇団とのコラボは続く


ギターを買って貰った中学2年の日から、ギターがずっと面白い。
それが、いま特に面白くなっている!
もちろん、続けているとたびたび感じる事なのだが、今回の面白度はタダごとではない。

まず左手小指の、弦を押さえる力が上がった。
そんな曲を練習したり、ましてエクササイズなどはしていないが、先日急にパワーが付いた。
小指は当然一番弱いのであるが、ガッチリ力が込められると、出る音がシッカリする。
それはもう、ただ押さえるだけで楽しい。

もしかすると、最近交流の多い、劇団の音楽を担当した事が理由なのかも知れない。
ある種、気合いとパワーで音を出していく事を求められ、そこに辿り着くまでに費やした時間の対価だろうか。
練習すれば当然スキルは上がるのだが、それだけではない秘められたものを出すには、やはり気の持ち方なのだろう。
劇団のボスも語る「ふつうに上手くなってもつまらん」が、眠っていた僕の本質に触れたか。
とにかく、新しいプレイと精神が備わり、一段上がった気がする。

20ウン年弾いたエレキギターから、いまのクラシックギターに持ち替えてちょうど5年。
10年を大きな一周として、大体3年目、5年目に大変革が訪れるようだ。
前述の劇団との出会いも、フリーランス4年目に入る直前の出来事だった。

結論(独断)。
「為せば成る」よりも、『勝手に成る』か。
まさに結果だが、精進、もとい継続していれば何かしらにぶち当たる(笑

ps
ロシア公演、続いた韓国演劇との交流の余韻ある中、来たる12月20日から、韓国の2劇団を招いての催しが行われる。

詳細は、劇団アンゲルスのホームページ、及びフェイスブックページにてご確認ください。

追記:
 師走、墓参及び掃除に行く。
 11月は疲労蓄積と風邪で怠った。
 いや、怠ったからカラダに来たのかも知れない(笑


▽写真右は劇団アンゲルス主宰・岡井直道氏。左カキタ。
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【劇団アンゲルスHP】
http://www.theater-angelus.com/
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https://m.facebook.com/劇団アンゲルス-937459342957173/?locale2=ja_JP



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『唐人お吉』ロシア公演
イルクーツク演劇祭・参加レポート (9月20日〜27日)


DoNote : バイカル湖畔にて、我思う
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■食事が美味


「劇団アンゲルス」にくっ付いて、演劇祭に参加する一週間がやっと終わった。
去る4月より始まった稽古、金沢公演、そしてロシアはイルクーツクでの大一番。

そう言えばこの期間、僕は喫煙していた。
物語にインスパイアされて、うらぶれた(?)世界観に寄り添ったのだ。

余談はさて置き、ロシアでの日々は、想像以上に楽しく、刺激のあるものだった。
まずは、食事が美味しい。
(名前を失念したが)ボルシチに似た、トマトベースの野菜スープ。
ソバの実をご飯に見立て、ソースを添えた、ハヤシライスのような一皿。
もとい、、思い返せば出てきたのは全て家庭料理だった。
つまり、毎日食べるに耐え得る食事は、美味しいに決まっているのだ。

■学生通訳で難航


さて一旦本筋に話を戻そう。
今回舞台にかけた芝居「Hero OKICHI」。
実在の芸者、斎藤きちを題材にした悲劇だ。
とは言え、個人的な印象は、たくましく生き抜いた女性のストーリー。
アメリカの侵略から下田を救った(劇中セリフより)彼女の、波乱の人生を描く。
詳しくは、劇団アンゲルスのHP、または生の芝居を観る事をお勧めする。
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(写真:テアトル・ドラマ)

ロシアに着き、舞台の準備。
演劇とは無縁の、学生通訳を介しての作業は、一見難航を極めた。
舞台監督のH氏の怒号(大げさか)も飛び交う。
しかし、そんな日本の演劇人の徹底した舞台造りに刺激されてか、現地ロシア人スタッフも俄かに活気付く。
気が付けば、目には見えないが確かなグルーヴ感。
つまりは心はひとつ、本番の成功に向かって大きな波が動くのを感じた。

■サイン攻めと写真攻め


終わってみると、達成感や安堵の気持ちは少なく、何かもっと大きな、礎を築いたような感覚だった。
ようはリアリテなのだろうか、感情を超え、確かに「やった」という手応え。
言うなれば、任務を遂行したヒットマンの気分もこんなだろう、、か。芝居がはね、サイン攻めと写真攻めに会った時、初めて通常パフォーマンスした後の気持ちになった。この公演で、たしかに自分のプレイが変わった。
もちろんこの先も変わり続けるのだろうが、明らかに重要な一歩だった。

少し情緒的になり過ぎたきらいもあるが、ホットさを失わないうちに書く事は大切だ。
そして、イルクーツクが凄く気に入った僕は、また必ず訪れると誓ったのだった。

■愛らしい街で恋をした


帰りの機上にて、離陸した窓から見える夜のイルクーツク。
あまりに小さく(ロシアがデカすぎる)、なんとも愛らしい街だ。
そして、今回通訳を買って出てくれたユーリャさんに恋をした。
そんなお話の続きもあるだろうか。
果たして無いだろうか。
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ともあれ生きて行こう、お吉さんも、バンピーロフ(写真・像)も故人であるが、魂は永遠だ。
時空を超えた交流が、世界の全てだ。

До свидания !!! (さようなら!!!)


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DoNote :「運命はかく扉を叩く」


この小噺は、とある小都市の、ある一夜の出来事。
天候、シチュエーション、そして登場人物の想定は、読者の皆さんにお任せする。
言うなれば、お話版の塗り絵のようなもの。。

今夜は火曜の夜。
遠方より友人が戻って来る、皆で集まって飲み会だ。
深更になり、次の店へ。
店内の雰囲気も手伝ってか、クールダウンの模様。
いい加減に戻ろうか。

知人と2人、方向が同じだったため、連れ立って歩く。
繁華街と、人のまばらな商店街を分ける橋。そこを渡り、普通ならば左へ折れ、家までのショートカットルートを辿る。
「コンビニへ寄ろうかな。。」
この知人の一言が、運命の小さな転換点だった。

d0329286_10543544.jpg真夜中の街路、前方からコロンとしたパトカーが来る。
僕らとすれ違うスピードが、徐行に近いほど遅い。
程なく、家が近くなった知人と挨拶を交わし、人気の無い住宅街へ入る。
その時だ、後方より明るいヘッドライト、道の左端へ避けると同時にストップする黒いセダン。
後部座席の窓にはスモークがかかっている。
助手席のオジサンの鋭い眼、とっさにヤクザに絡まれる自分を想像した。
いざとなれば手持ち(?)の自転車をアタックさせて逃げるか、、と思ったのも一瞬、「警察です。」の声。
拍子抜けがしたのも束の間、新たな面倒がやって来る

いつもと違う道を何故選んだか、まったく後悔の一言だ。
お酒が回り、直感力が鈍ったのだろうか、いや、一瞬よぎる不安を押し切った自分の情けなさだ。

ちょうどこの付近で頻発しているという、変質者のような人物と間違われ、というかあちらにとっては容疑者候補以外の何者でもないらしい。
身分証提示、自転車の防犯登録確認、所持品検査に始まり、いわゆる職務質問で洗われる。
この時点で、権力への憎悪メーターはマックス振り切り状態だ。
あちらも仕事だが、こちらも善良な一般市民の権利を主張、「ホームページ見てください。」、「ラジオもやってます。」など、効果のあまり無い持ち札を切りまくる。

最終的に、写真を数葉撮られ、とりあえず解放。
最後のセリフ「連絡が無ければ、平穏無事に過ごして下さい。」でトドメだ。

まったく、散々なウィークデー。
唯一の救いは、警官がそこそこ音楽に明るい人物だった、という事だろうか。
冷静になろう、回り回って、そいつ(失礼)が将来、僕のファンにならないとも限らない。
ちょうど、いま取り掛かっている演奏に生かせそうな体験じゃないか、圧制に押し流されつつも、逞しく抗う小市民。
昭和のスターになったと思い、芸の肥やしにしないで、なにがアーティストだ!

という風に短時間で納得し、寝床に入る。
昨日より、一回り大きな人物になったようだ。
かくして人生は続いて行く。

エンディングテーマ
ベートーベン 交響曲第5番
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劇団アンゲルス「下田のお吉」

 ・金沢公演:9月15、16、17日(3日で5公演)
 ・ロシア行:9月20日〜27日 イルクーツクでの演劇祭に参加 現地にて方々視察予定


幕末(1856)/唐人お吉(斎藤きち)、ハリス・黒船/金沢、ロシア共小劇場での上演/ブレヒト
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DoNote :垣田堂ギターが生共演!


ロシアより、愛を込めて!

というセリフが正にピッタリと来る、新展開に胸が躍っている。
金沢を拠点に(こだわりのスタンスだ)、国内外の演劇祭でも活躍する、「劇団アンゲルス」の公演に参加する。

場所は金沢、そしてロシアはイルクーツク。

テーマは「鬼」(座長談)。
かつて、静岡は下田で名を馳せた芸者である斎藤きち。
黒船の来訪に際し、アメリカの要人の接待を命じられる。
生涯いくつもの商売を経験し、僕の見解では「タフな女性」と映った。
今回のお芝居では、世の男達に対する、怒りと失望感、そして自身の運命に巻き込まれる「ヒーロー・オキチ」の姿を色濃く描いている。

とは言っても、残暑の中、目下稽古稽古の日々。
"劇団のギタリスト"としての経験は、かねてより願っていたお仕事。
今回限りの参加ではあるが(満点にやれば、次もあるか?)意識、肉体共、120パーセントそちらへ向かっている。
ここでは書き尽くせないが、自分の演奏、相手とのコラボレーション、全体の見え方、などなど、独りの活動とは正反対とも言える、新鮮なアプローチを模索せざるを得ない毎日だ。

金沢公演でパワーを溜め、いざ大陸へ。
ウォッカ、ボルシチ、マトリョーシカ。
バイカル湖、シャラポワ選手。
ドストエフスキー、ムソルグスキー、ディアギレフ。
見聞録も乞うご期待、といったところか。
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▶ 【劇団アンゲルス】
http://www.theater-angelus.com/

 ▶【垣田 堂 オフィシャル・サイト】
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DoNote : 滝のベンチに寝そべり考えた

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「滝のベンチに寝そべり考えた」

と言いたいところだったが、初夏の夕間暮れ、良い潮風にしばしウトウトとする。

夏は想い出深い季節だ。
恐らく、世のほとんどの人もそうだろう。
クワガタ捕り、盆踊り。
花火大会、肝試し。
仄かな、恋の予感。

河川敷で星空を眺めながら、友人達と、ためにもならない話を延々とする。
ところが、あれから30年ほども経つ今、そんな日々がインスピレーションの元になるという不思議さよ。
いやもとい、そんな無意識のクリエイティビティこそが、アート活動の主成分だろうか。
仏教用語で言うところの、阿頼耶識あらやしき(説明出来るスキルが無い。。)。
平たく言えば直感か。

感覚の似た人間同士ならば、「ああそれね。」で通じる世界。
とは言え、そこを説明したい、解らせたい、のが人情だ。
そこで音楽、絵画、はたまた造形 etc..が必要になってくるのだ。
なんとも言えない狂おしい気持ち。
陳腐な言い方では「魂の叫び」。

子供の時の、色濃い日常は、来たる大人の世界に進むための準備運動だ。
そこでバカをたくさん行い、基礎を作っておく。
成長は、バカを磨く事であり、バカでなくなる事では決してない、と信じたい。

そんな事を思うのが、僕は決まって夏だ。
7/10
(垣田 堂 )
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■ [写真は垣田さん撮影:下写真は23日開催『2017夏の音楽会』に向け「水影」作品のコントロール部を調整中の虫人です。カメラには気がつきませんでした。
背後は『シェル・ヒープ(貝塚)』中田虫人。右上は『シルク(絹)』角永和夫。いい写真ですねえ!。スペース滝・展示ホールで。虫人


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925-0005 石川県羽咋市滝町レ99-88  TEL&FAX 0767-23-4401


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[ギタリスト・垣田 堂氏のブースページ]

DoNote : 随想「新しい活動」


自分に似合わない事柄を、まず見極めよう、そう思った。
「消去法」と言うと何だか情けないコソコソしたやり方だが、そうでなく、本来は要らず、この半生でいっぱい抱え込んだ虚飾を排して行く、と言う事だ。

唐突だが、まずは車。
これはやはり、いっぱしの生活を実現させた人の持ち物、ステータスだろう。
しばしば、運転する自分を客観視して、「似合わないなぁ」と思う。
維持費等の問題ではなく、社会(交通の)に順応し過ぎている自分を見るからだろう。

そして、営業、または宣伝などで、小器用に立ち回る事。
これも似合わない。
しかし、この点に置いては、若干難しい判断が求められる。
なにせ、自分で売らなければ誰が売る、という状況だから。
ただこれも、アートのパワーをまだまだ信じきれず、無意識に迎合し、順応性を発揮している感が否めない。

「似合わない」を容赦しつつ生きるのは、実は簡単だが、同時に本質を見失わせる。
この状態が続くと、種々雑多な事柄が、次第に大きな心配になって、潰れるまでいかずとも、逆に活動が停滞する事になりかねないと感じる。

いささか神経質に過ぎるか、、いや、何かを創造するという仕事は、集中力の爆発がモノを言うはずだ。
(ファンではないが)故・岡本太郎先生を見よ。

語る、書くだけなら易い事で、今までは、割とそんな感じのニュアンスで満足していた。
そう思うと、やはり、クリエイティブさは、満たされない思い、飽くなき向上心から生まれるのだと直感する。
書く事、言う事と、行動が同じ歩みを始めれば、これはしめたものだ。

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追伸
度が過ぎると、映画『セブン』のジョン・ドウや、『タクシードライバー』の主人公になってしまう可能性もある。だが、共感する部分も多く、それは単にこの映画が好き、というだけの事ではないだろう。

「自分になっていく」のは、実に難しい作業だ。 4/25

■ [写真はマークさん撮影:奥様シルビアさん(クルザーでの来客)らと。スペース滝で]

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